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野球 コラム 2022年1月27日

ボンズ、クレメンス、シリングはこれで一巻の終わりではない、今後は時代委員会で殿堂入り資格が議論される

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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バリー・ボンズ

バリー・ボンズ

現地時間1月25日、全米野球記者協会(BBWAA)選出の野球殿堂入り投票結果が発表された。今回が被投票資格の最終10年目となる、通算762本塁打が歴代1位のバリー・ボンズ、史上最多サイ・ヤング7度受賞のロジャー・クレメンス、通算609本塁打のサミー・ソーサの薬物疑惑組と、差別的、煽動的言動が物議を醸すカート・シリング(ポストシーズンでの伝説的な快投で知られる)は枕を並べて落選となった。

殿堂入り投票は、投票権を持つ記者(今回は394人)の最大10名の連記制で、選出には75%の得票が必要だ。しかし、ボンズは66.0%(前回は61.8%)、クレメンスは65.2%(同61.6%)、ソーサは18.5%(同17.0%)と全くジリ貧で、シリングに至っては前回の71.1%から58.6%と大きく評価を落とした(前回投票締め切り直後の問題言動が大きく影響したと思われる)。

ボンズ、クレメンス、ソーサへの投票結果は、ステロイド時代に対する評価の結論のようにも見える。しかし、2003年にMLBが行った非公式の薬物検査で陽性反応を示したとされるミスターDHのデビッド・オティーズが、今回資格を得て初年度でありながら77.9%を得て選出されている。「疑惑あり」という点では、オティーズも他の3人と同様で、彼らの間にはグレーの濃淡の差しかない。大いに矛盾をはらんでいるのだ。

一方で、1960〜70年代にはグリーニーと呼ばれる興奮剤が多くの選手に使用されていたため、当時全盛期を過ごし殿堂入りした者の中には常用者がいるはずとの声もある。マイク・ピアッツア(2016年選出)、ジェフ・バグウェルとイバン・ロドリゲス(ともに2017年選出)にも薬物使用の噂は絶えなかったのだから、ボンズ、クレメンス、ソーサも殿堂入りさせないと不公平だという意見もある。また、疑惑はあくまで疑惑であって「疑わしきは被告人の利益に」ではないか、と主張する者もいる。

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