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野球 コラム 2021年12月30日

2021年のさようなら「追悼編」ー 名将というよりチアリーダーのラソーダ / アーロン対王の本塁打競争 / ボール8個を掴むリチャードー

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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マーシャルは14年のキャリアに計9球団に在籍し、97勝(112敗)&188セーブ。ハイライトはドジャース在籍の74年で、106登板で投球回数はなんと208.1。これだけ登板し完了も83もありながら、セーブは21だ。彼(と多くの当時のリリーフエース)はセーブが付くか否かに関わらず、中盤からでも登板したからだ。

マーシャルは、現役時代に運動生理学で博士号を取得したインテリでもあった。しかし、彼の現役時代、野球選手には粗野なカントリーボーイが多かった。そんな中、物理を語りチェスを愛する彼は明らかに異質だった。マーシャルは気難しい変人として、次第に敬遠されるようになったらしい。パイロッツ在籍の69年のことだ。彼の居所を同僚が探していると、監督までもが「どうせ、またチェスの準備でもしているのだろう」と皮肉るようになり、そのうち「おい、見ろや。あそこで頭脳そのものがウォーミングアップしてるぞ」とディスりだしたという。

しかし、パイロッツ時代はまだ良かった。「ボールフォア」(選手の興奮剤使用を暴露しベストセラーになった)の著者で同じくインテリやくざ?のジム・バウトンというチェスの相手がいたからだ。

70年代に、当時国内随一の大リーグ通として知られた八木一郎氏が専門誌に寄稿したコラムによると、氏がドジャースの球団幹部とマーシャルについて話した際に、その幹部はこう言ったそうだ。「ほう、マーシャルはチェスが好きなのかね」。どうやら、栄光を極めたドジャース時代、彼にはチェスの相手もいなかったらしい、というのがオチだった。

JR・リチャード 8月4日没 享年71歳

70年代後半最高の投手の一人であったリチャードの人生は、波瀾万丈そのものだった。彼は、身長203センチの巨体&コワモテ、しかも荒れ玉の豪速球タイプと、相手打者から最も恐れられるタイプだった。1976年に20勝、77〜79年には3年連続18勝を記録。78〜79年は奪三振が303&313でともに両リーグ最多だった。しかし、絶頂期に脳卒中で倒れ、キャリアは絶たれた。

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