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その他の選手では桑原将志が2安打を放ち、最終的にリーグ5位となる打率.310でシーズンを終了。5番でスタメンの楠本泰史も安打を記録したが、6番以降の選手が無安打に終わった。
投手陣は先発の京山将弥が5回まで無失点に抑えたが、6回に集中打を浴びて4点を失い、さらに無死満塁として降板。2番手の櫻井周斗も押し出し四球と2点適時打で3点を奪われた。7回はプロ二度目のリリーフ登板となった上茶谷大河が三塁打を打たれたが、1イニングを0で抑え、8回は伊勢が無失点に抑えた。
三浦大輔監督の1年目は54勝73敗16分、5位中日と1.5ゲーム差の最下位に終わった。シーズン当初の外国人選手の来日遅れや球場問題などの不運もあり、前途多難の1年となったが、シーズン終了の翌日には朗報があった。
今季、国内FA権を取得した宮崎が会見を行い、権利を行使せず残留が決定。九州出身の宮崎は、同ポジションの松田宣浩の後釜を探すソフトバンクへの移籍も噂されていたが、チーム愛を貫き、異例とも言える6年の長期契約で事実上の“生涯ベイスターズ”が決まった。31日にはソト、エスコバーの契約更新も発表されるなど、来季への準備も着々と進みつつある。
今季はセのヤクルトだけでなく、パ・リーグも前年最下位だったオリックスがリーグ優勝を果たした。そんなドラマチックな展開を奇跡ではなく、令和のトレンドにするために、来季のベイスターズには期待したい。
まだまだ予断は許さない状況とは言え、新型コロナウイルスもようやく終息の気配が見えてきた。来年はもっとたくさんの「いいとこ」を見つけられるように。そしてシーズンの終盤には、ハイタッチして抱き合いながら、涙を拭いて喜びたい。そんな瞬間を思い浮かべながら、前に進んでいきましょう。
◆先週のベイスターズ
26日(火)● 1-5 ヤクルト
28日(木)● 0-7 広島
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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