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ヒューストンvs.アトランタ
遂に開幕した2021年ワールドシリーズは、ブレーブスが敵地ミニッツメイドパークでの初戦でアストロズを6-2で下し、1996年から続くワールドシリーズでの連敗を8で止めると共に、1995年以来のタイトル獲得へ向け好スタートを切った。一方、アストロズはワールドシリーズにおける本拠地での連敗を5とした。
ブレーブスは先発投手のチャーリー・モートンが、3回途中で打球直撃により負傷降板を強いられるアクシデントに見舞われるも、その後は自慢のブルペンが奮闘。
A.J・ミンターがキャリア最長のリリーフでアストロズ打線に対し最少失点で切り抜けると、このところ精彩を欠いていたルーク・ジャクソンがバウンスバックの好投を見せ、試合終盤はタイラー・マツェック、ウィル・スミスと鉄板の継投でリードを守り切った。
打っては強打者揃いの打線が、直近のアメリカン・リーグチャンピオンシップシリーズで快投を見せた、アストロズ先発のフランバー・バルデスを早々に攻略し、3回までに2本塁打を含む5得点を挙げて試合の主導権を握った。
なお、先勝したブレーブスではあるが、モートンは右腓骨の骨折により、このワールドシリーズは戦列を離脱することが明らかとなっており、先発ローテンション3人+ブルペンゲーム1試合でこのシリーズを切り盛りしようとしていたブライアン・スニッカー監督は、第4戦以降のプランに変更を余儀なくされることとなった。
恐らく、モートンの離脱は今後、シリーズの行方に大きな影響を与える要素となるだろう。
アストロズは前回の好投により、大きな期待を込めて先発マウンドに送ったバルデスが、立ち上がりから3イニング連続して失点を喫する予想外の展開となったが、3回途中から9回にかけて、ブルペンがブレーブス打線を1点に抑えたのは、今後へ向けポジティブな要素となった。
打線では、この10月に入り完全に安打製造マシーンと化しているヨルダン・アルバレスが引き続き好調を維持しているのは頼もしいところだが、このところ、リードオフとして攻撃の鍵を握るホセ・アルトゥーベと不動の中軸であるアレックス・ブレグマンのバットが湿っており、シリーズを五分に戻して指名打者制のないアトランタでの第3戦へ臨む上で、彼らコアメンバーの打撃復調は欠かせないピースとなっている。
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