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また、アストロズの面々には、2019年に明るみになったサイン盗みスキャンダルの汚名を返上したいというエクストラのモチベーションがあるところも強みになるだろう。
一方、ブレーブスでは、10月男“ジョクトーバー”こと、ジョク・ピーダーソンが昨季はドジャースの一員としてワールドシリーズ制覇を果たしており、仮にブレーブスがワールドチャンピオンに輝くことになると、ピーダーソンは異なるチームで2年連続ワールドシリーズ制覇を遂げた史上9人目の選手となる(近年では、ベン・ゾブリストがロイヤルズとカブスでこれを成し遂げている)。
戦力的に見ると、前述したワールドシリーズでの実績と経験、そしてDH制が適用される試合が最大7試合中4試合を占めることを鑑みると、打撃力に勝るアストロズに分があると言える。
しかし、投手力では、このシリーズ初戦で古巣相手に慣れ親しんだマウンドで先発登板するチャーリー・モートン、若手ながらポストシーズンの経験十分のイアン・アンダーソン、そしてエースのマックス・フリードを先発ローテンションに擁するブレーブスが安定感で勝っている
また、ブルペンには守護神のウィル・スミスを始め、ナ・リーグチャンピオンシップシリーズで、出色のパフォーマンスを見せたタイラー・マツェック(エディ・ロサリオがあれだけ打ちまくっていなかったら、チャンピオンシップでのMVPは彼だったかもしれない)と、A.J.ミンターが控える。
対するアストロズは、エースのランス・マカラーズJr.がア・リーグチャンピオンシップシリーズに続き、ワールドシリーズでも戦列を離れる見通しとなったのは手痛いが、現地10月26日(日本時間27日)のシリーズ初戦で先発マウンドに上がるフランバー・バルデス、そしてルーキー右腕のルイス・ガルシアが直近のチャンピオンシップシリーズ第5戦と第6戦で快投を披露しているのは頼もしいところ。
この2人の南米出身投手がチャンピオンシップシリーズでの見事なピッチングを再現し、ロサリオやフレディ・フリーマンら、ブレーブスで好調の打者を抑えることができれば、ヒューストンでのシリーズ序盤の2戦は、あっけなくワンサイドでアストロズが物にすると言う展開も考えられる。
シリーズを大局的に展望すると、ブレーブス投手陣vs.アストロズ打線と言う構図が浮かび上がる中、シリーズ序盤はアストロズの先発投手がどのようなパフォーマンスを見せるかがみどころとなりそうだ。
J SPORTS 編集部
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