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野球 コラム 2021年9月23日

2001年のイチローも同様、今年のMVPはMan of the Yearの大谷翔平だ

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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この2人、いずれも歴史的なパフォーマンスとなるのは間違いないが、仮に大谷は10勝目と本塁打王のタイトルの両方を、ゲレーロは三冠王を逃したと仮定して比較すると、本塁打王を争う一方でエースとしてシーズンをほぼ全う(規定投球回数には達しないが)するであろう大谷翔平の活躍ぶりの方が、「あわや三冠王」より偉業性が高いと思う。

MVPの投票においては、ポストシーズンに進出した球団に属しており、昔で言えば打撃3部門のうちのタイトルを獲得、またはそれに類する活躍を見せた者、近年ではWARの数値がトップクラスである選手が選出される傾向にある。そして、なぜか投手は除外されることが多い。投手にはサイ・ヤング賞があるからだ、とする意見をよく耳にするが、サイ・ヤング賞の場合はチーム成績はほぼ考慮されず、MVPでは重視されているという現実がある以上、この説明は説得力を持たない。要するに、投票権を持つ記者各自の主観的な評価の集積であり、投票で選出するシステムをとっている以上明確な基準はなく、それで良いと思っている。

個人的には近年はWAR(メジャー最低レベルの選出に比べ、どれだけ勝利に貢献したかを示す指標)を重視しすぎだと思う。そんなにWARが大事なら、MVPを廃止し「最高WAR賞」を設立すれば良い。WARは確かに、画期的な指標でこれの発展と普及により、ベースボールの見方は飛躍的に進歩したと思う。しかし、これとて発展途上だ。WARはある公式に則って算出されるのだが、その一部を見直すだけで結果は異なっている。実際、現在独自のWARを算出し公表している「Baseball−Reference」と「fangraphs」で、数値が異なることがそのことを証明している。

ここから私見に入るが、MVPはMost Valuable Player(最も価値ある選手)であるだけではなくMan of the Year(その年を代表する人物、選手)と言える存在でなければならないと思う。

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