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この日は7回を零封
マリナーズの菊池雄星は現地9月6日(日本時間7日)、今季8勝目を期して敵地ミニッツメイドパークでのアストロズ戦に先発登板するも、わずか1回2/3で3安打6失点4四球と、余りに手痛い大乱調で降板を余儀なくされ、前回快投した強力打線相手にリベンジを許す恰好となった。
地元紙『シアトルタイムズ』は、同日付で電子版に“「ユウセイ・キクチはプレートを捉えられなかったが、アストロズは彼の投球を捉え、マリナーズは2-11で大敗」と題した記事を掲載し、この試合で立ち上がりから制球に苦しんだ左腕の様子を詳細に伝えた。
記事では、初回の菊池について、「彼の未解決になっていた悪戦苦闘は、1人目のホセ・アルトゥーベを死球で歩かせたところで明白となった」とし、さらに二塁手エイブラハム・トロのエラーでダブルプレーを取り損ねて失点をした2回の場面については以下のように伝えた。
「もし、トロがあのプレーを成功させていれば、キクチは1、2失点で2回を切り抜けられたかもしれないが、あのミスの前の投球には、結果が変わっていただろうと思わせる物はなく、ミスがなかったとしても、恐らく苦闘を長引かせていただけだろう」と、菊池に対して厳しい見方を示した。また、その後の失点から降板に至るまでの経緯を「状況は雪だるま式に悪化した」と、短い言葉で表現した。
前回のアストロズ戦こそ好投したものの、菊池は初選出となったオールスター以降、不振に喘いでおり、これについて記事では「仮に、ユウセイ・キクチとの他に類のない球団オプションの4年契約と、球団での長期的な未来について保留中となっている決断に対し、マリナーズのフロントに何か長く残る懸念があるのであれば」と切り出した。
そして、「それは月曜の夜に、予測不能な速球、攻めた結果ではない失投、そして打ち返されるか、痛打された活気のない変化球を投じる彼の姿を見たことで、見方が落ち着くのではないか」と、来季以降の左腕の去就に影響を及ぼすであろうことを示唆した。
これについては、『MLB.com』も試合の速報記事のなかで指摘しており、記事を投稿したマリナーズ担当のダニエル・クレーマー記者は、「(今季)残りわずか24試合となり、キクチの先発は恐らく残り4試合のみとなるが、マリナーズにとっては、4年6600万ドル(72,6億円)の球団オプションを行使するかどうかという難しい決断が迫って来る可能性がある」と伝えている。
菊池にとっては泣いても笑っても残り数試合。是非、先発ローテーションを牽引していたシーズン前半のパフォーマンスを取り戻して欲しいところだ。
J SPORTS 編集部
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