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ミゲール・カブレラ
タイガースのミゲール・カブレラが通算500号本塁打を放った。史上28人目の快挙だが、彼には他にも秀逸な記録が多い。間違いなく歴史に残るスラッガーだ。
記念の500号は、8月22日アウェイのブルージェイズ戦だった。一昔前までは「500本塁打は殿堂入りのパスポート」と称されたが、1999年以降だけで全体の半数近い13人が達成している。それ以前に比べるとややありがた味が薄れた感は否めないが、現役選手では他はアルバート・プーホルス(ドジャース)のみで、タイガースの選手としては史上初。ベネズエラ出身者としても同様だ。大記録であることは間違いない。敵地トロントのファンもスタンディングオベーションで讃えていた。
カブレラの場合、通算3000本安打にもあと42本に迫っている(現地8月25日時点)。タイガースの今季残り試合は34試合なので、ここまで101試合出場で92安打のカブレラには今季中の達成は難しそうだが、来季早々にはベーブ・ルースもテッド・ウィリアムズもバリー・ボンズも到達しなかった、史上7人目の「500本塁打&3000本安打」の偉業が期待できそうだ。
彼は、2012年に1967年のカール・ヤストレムスキー(レッドソックス)以来の三冠王に輝いている。1リーグ6球団のNPBの場合、三冠王はぼくがリアルタイムで見届けた範囲でも1973年の王貞治を初め、のべ9人が達成した(2リーグ分裂後初の達成となる1965年の野村克也は、流石に記憶にない)。
しかし、メジャーの場合は1969年に両リーグとも10球団から12球団に増え、それ以降も何度もエクスパンション(球団数拡張)行なっている。カブレラが三冠王を達成した2012年のア・リーグは14球団だ。この環境下での達成は、長い間事実上不可能とされていたし、ぼくもそう思っていた。
ヤストレムスキー以降も、卓越した強打者が登場すると「次の三冠王候補」というフレーズが使われた。1970年代のジム・ライス(レッドソックス)、2000年代のプーホルス(当時はカージナルス)などはその代表例だ。しかし「次の・・・」という表現には、暗に「三冠王などそもそも出るわけがない」というニュアンスが含まれている。「あり得ない大記録の希望を持たせてくれるくらいの強打者」ということだ。だからこそ、カブレラの2012年の達成は驚きであり、偉業だった。
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