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最終回は三嶋一輝が無失点で締めくくって初戦のリベンジを果たした。打撃陣は桑原が先制点となる2点タイムリー。宮崎は結果的に貴重な1点となる8回のタイムリーを含めて2安打をマークした。4月29日以来となる二塁でのスタメンとなった大和が2安打2得点と活躍した。
2年ぶりの開催となった夢の球宴。まずはフレッシュオールターにはイースタン選抜として池谷蒼大、森、宮本の3選手が出場。4番手で登板した池谷はクリーンアップを相手に三者凡退と好投。ウエスタン選抜の4番に入った話題の高卒ルーキー・来田涼斗を鋭い変化球で空振り三振に仕留めた。
野手は森が2番・ショート、宮本は9番・指名打者でスタメン出場したが、いずれも2打席無安打に終わった。
監督選抜で三嶋、山崎、佐野の3選手が出場したオールスターゲームは、第2戦に佐野が6番・ライトで先発出場したが、3打席凡退。途中出場で1打席三振に終わった初戦と合わせて4打席無安打に終わった。
投手陣は三嶋が初戦に4番手、山崎が第2戦に5番手として登板して1イニングを無失点に抑えたが、いずれも2安打を許す苦しい投球と、ベイスターズ勢はほとんど存在感を示すことができなかった。
前半戦を終えて31勝44敗11分の最下位。最後のロード9連戦も3勝4敗2分と勝ち越せなかったが、首位の阪神には勝ち越し、今季の対戦成績を7勝8敗とした。開幕直後の悪夢のような状態から、小さな幸せでいい、と思って始めたこのコラムだが、徐々に明るい話も多くなってきたように思える。
現に5月以降は強いパ・リーグ相手に互角以上の戦いを演じるなど、25勝23敗7分と勝ち越した。残り57試合、何かをやり残してるような悔いはないのか?と考えた時、残るのは目に見える順位の上昇、ひとつでも上を目指すこと。それしかないだろう。
◆先週のベイスターズ
・12日(月)● 3-4 阪神
・13日(火)◯ 8-2 阪神
・14日(水)◯ 4-3 阪神
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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