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野球 コラム 2021年6月23日

「豪速球&特大ホームラン」、故障が続いても大谷翔平が二刀流を継続できたワケ

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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大谷翔平

大谷翔平

大谷翔平が自身3度目の週間MVPを受賞した。6本塁打&1勝という圧巻の二刀流パフォーマンスが評価された。彼がNPB時代も含め過去4年間、毎年大きな故障とそれによる欠場を経験しながらも、二刀流を諦めなかった賜物だ。

6月21日、MLBは今月14日〜20日の週のMVPを発表し、ア・リーグではエンジェルスの大谷翔平が選出された。確かにこの週の大谷の活躍ぶりは目覚ましかった。週間6本塁打は両リーグ最多で、14日の時点ではトップのブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(ブルージェイズ)に5本差をつけられていたが、この固め打ちで一気に23本で並んだ。17日のタイガース戦では、リアル二刀流登板で6回1失点で3勝目を挙げている。さらに言えば、16日のアスレチックス戦では今季10個目の盗塁も決めている。また、この週には球宴ホームランダービーへの参戦をいち早く宣言した。太平洋を挟んでの大谷フィーバーが頂点に達した1週間だった。

しかし、過去数年の大谷翔平を冷静にレビューすると、投打どちらかに専念させられることなく大活躍の今季に至ったことに少なからず驚きを覚える。

それは、実はNPB時代も含め過去4年間連続で、二刀流としては結果が出ていなかったからだ。日本ハム所属の2016年に15勝&打率.322の22発でMVPを獲得し、大谷へのメジャースカウトへの注目度は一気にヒートアップしたが、NPBでの最終の17年は左太腿裏の故障で投手としては欠場がちだった。メジャー初年度の18年も、投打で活躍できたのは開幕後の2ヶ月のみで、右ひじに靭帯損傷が見つかり、結局10月にトミー・ジョン手術を受けることになった。翌年は手術後のリハビリを経て5月に打者として復帰したが、左膝の故障で閉幕を待たずにシーズンを終えた。投手としての復帰を懸けた昨季は、悪夢のような乱調2登板のみ。新たな故障が発覚し、打撃成績も低迷した。

また、ここに述べた通り、ず抜けた身体能力を有しながら、故障とは無縁ではないことも判明した。そして、故障の多さと二刀流の負担の因果関係は当然のように取り沙汰された。もともと二刀流には懐疑派が多く(ぼくもその1人だ)、大谷は投打どちらかに専念すべき、と多くの関係者が警鐘を鳴らすことになった。

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