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5月初戦の第2戦でヒーローになったのが、同点の6回に代打で勝ち越しの2点タイムリーを放った倉本寿彦。この日は佐野が3安打猛打賞を記録し、オースティンが本塁打を含む2安打1打点、宮崎が3打点、ソトが2打点など、打線が11安打10得点と爆発した。
投手陣では先発した中川が3回途中で降板したが、後を継いだ国吉佑樹が2死満塁のピンチを凌ぐなど、2回1/3を無失点。その後もエスコバー、砂田、シャッケルフォード、三上朋也の4投手が1イニングずつを無失点に抑え、エスコバーが今季初勝利をマークした。
ルーズベルト・ゲームを制してカード勝ち越しを決めた3戦目は、スタメンマスクの戸柱恭孝が2打席連続本塁打で4打点と活躍し、1番に入った桑原も決勝点となるソロ本塁打を含む2安打。大和、オースティン、ソトも打点を挙げた。
投手陣では2回途中から登板した石田が3回1/3を無失点とロングリリーフの役割を果たし、同点で迎えた終盤はエスコバー、山崎、三嶋の“勝利の方程式”が、ヤクルトに走者を1人も許さない完璧な投球で締めくくった。
4勝2敗で終わった先週の6試合で勝った試合の得点は13、5、10、8点と、打線が機能すれば、その迫力は他球団に見劣りしないことは証明できた。5月1日の7回に見せた打者11人の猛攻など、畳み掛けるような攻撃もしばしば見られるようになった。
月が変われば、ツキも変わってくるのか。順位表を見ると、まだまだ5位の背中は遠いが、今の順位なんかよりもこれからが大切、と前を向いて行きましょう。
◆先週のベイスターズ
・27日(火)● 1-10 広島
・28日(水)◯13-2 広島
・29日(木)◯ 5-3 広島
・30日(金)● 0-4 ヤクルト
・01日(土)◯10-2 ヤクルト
・01日(日)◯ 8-7 ヤクルト
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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