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岡林勇希(写真:球団提供)
「バットコントロールが上手い分、自分の弱点にもムキになるんですよ。少し冷静に、そこは打てないから手を出しませんって、悠然と見送れば相手の攻め方も少し変わってくるのに」。
「どんな打者でもプロに入って最初はインコース攻めと、変化球の対応で苦労します。ひとまず今は傍観します。最初の壁だと思っています。それで学んでくれればいい」と話す。
岡林の長所、さらには負けん気の強さが手伝い弱点が露呈している現状。しかし、視点を変えれば成長材料と向き合えている。
岡林は「去年まではアウトコースが多かったんですが、今はインコースを攻められてもセンターから逆方向を意識していますが、どうしても身体が反応して早く開いてしまいます。いい形を作ってインコースの対応をできるようにしたい」と苦労を明かした。
さらに岡林は「開幕1軍には入りましたが、チームの力になれたとは思っていません。全てにおいてレベルアップする必要を感じました。まずは守備と走塁から信頼されるようになりたいです」と前を向く。
そして、得意の打撃についてはインコースの克服ももちろんだが、自分のタイプを理解している。岡林は「次に呼ばれた時はスタメンで使ってもらえるように、そして打率にこだわってやっていきたい」と話す。
確かにドラゴンズは長距離打者の育成が目下の課題だ。しかし、同時に大島洋平も若くはない。もちろん簡単に超えられる壁ではないが、そこに挑戦し超えていく選手が出てこなければならない。岡林勇希の成長は竜の安打製造機の系譜となるはずだ。
文:森貴俊(東海ラジオ)
森 貴俊
1976年愛知県出身。東海ラジオ放送スポーツアナウンサー。ドラゴンズ戦中心のガッツナイターをはじめJリーグ、マラソン等スポーツ実況を担当。原点回帰を胸に、再び強き竜の到来を熱望する43歳。日々体力の衰えを感じるがドラゴンズへの喜怒哀楽は衰え知らず。今年もマイクの前で本気で泣いて怒って笑います!
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