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新型コロナの影響で、60試合に短縮されたメジャーリーグの2020シーズン。ダルビッシュ有、前田健太が、各リーグのサイ・ヤング賞の投票でともに2位に入る活躍を見せた。2021年は例年通り162試合が行われる予定だ。二刀流復活を目指す大谷翔平に、今年年から参戦する有原航平、澤村拓一について、解説でおなじみのAKI猪瀬さんに語ってもらった。
「絶対的エース」を求められるダルビッシュ有
新天地のサンディエゴ・パドレスにトレードで移籍をしましたが、ダルビッシュ投手に求められているのは「絶対的エース」、そういうピッチングを披露することです。
パドレスはブレイク・スネルを大型トレードで獲得し、現時点での5人の先発ローテーションは、ドジャースに匹敵するメンバーが揃っていると言われています。
その中での「絶対的エース」になること。練習方法などを若手投手たちにどれだけ波及させるかも求められています。つまり、フィールドの中でも外でも、エースとしての仕事ぶりが要求されているのです。
ダルビッシュ有
ワールドシリーズに出場しているが、勝ったことのないパドレス。サンディエゴの街にチャンピオンフラッグをもたらしてくれるかどうか、それぐらい高いハードルが設定されています。ダルビッシュ投手の近年の充実を見ると、その用意されている高いハードルを越えることができるのでは、と期待しています。
昨年同様の活躍をフルシーズンで期待される前田健太
ダルビッシュ投手同様に、ミネソタ・ツインズのエースとしての仕事が期待されています。エースですから、中4日で30登板以上、シーズンを通して投げ続けていくということが求められています。
ロサンゼルス・ドジャース時代よりは、アメリカに行く直前の広島東洋カープでの「エース・マエケン」のイメージです。去年のように60試合のショートシーズンではなく、162試合の長丁場の中、エースとして登板間隔を守って投げることができるのか、そこが期待されています。
ただ、162試合で中4日、30先発だと、どうしてもいい時期、悪い時期がはっきりしてきます。そのために重要なのは、悪い時期をいかに短くできるか。それを考えるとミネソタという街は開幕時点でも、シーズン終盤でも気候的に非常に厳しい土地柄になってきます。
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