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野球 コラム 2021年1月22日

発表迫る!2021年MLB殿堂入り投票結果の直前予想

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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前年からの繰越組の中では、遊撃手としてゴールドグラブ11回受賞で昨年は52.6%と健闘したオマー・ビスケルの動向にも注目したい。過去BBWAA投票で50%以上の得票実績がありながら、最終的に殿堂入り(もうひとつのルートである時代委員会、かつての名称はベテラン委員会経由も含む)できなかったのは、ブルックリン・ドジャースの主力打者で69年に監督として「ミラクル・メッツ」世界一を成し遂げたギル・ホッジス1人しかいない。しかし、ビスケルは現在公開サイトでは38.5%と低迷している。これは、投票締め切り前の昨年12月中旬に彼の家庭内暴力が報道されたことと無関係ではないだろう。殿堂入り投票のガイドラインとしては、「人格」もその評価対象になっている。むしろ、前回は35.3%だったスコット・ローレン(ゴールドグラブ8回受賞の強打の三塁手)が公開サイトで65.4%と大躍進しており、彼の方が今回はともかく来年あたり大いに期待が持てる。

一方、今回初めて候補者名簿に名を連ねた11名の中では、通算214勝でノーヒッター2回(うち一度は完全試合)のマーク・バーリー、通算222勝&最多勝1回のティム・ハドソン、アクロバティックな外野守備でゴールドグラブ9回受賞のトリ・ハンターらが目立つが、いずれも決定的な有力候補者とは言い難い。過去7年で選出された22人中13人は初年度での殿堂入りだったが、今回はそれはないだろう。

今回晴れの殿堂入りとなった者は、7月25日にニューヨーク州クーパーズタウンで開催される記念式典に招待されるが、何せ依然コロナ禍が猛威を奮っている。記念式典開催日には普段は人口わずか2000人のクーパーズタウンに数万人のファンが訪れ、会場はたいへんな「密」状態になる。去年は4月の段階で式典の翌年への順延が発表された。順調にいけば、今年7月に今回の選出者は昨年選出のデレク・ジーターらとともに栄誉を称えられることになるのだが、正直なところ、到底楽観はできない状況だ。


文:豊浦彰太郎

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豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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