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そして、スタンフォード大学やダートマス大学などの超名門校も運動部のニックネームとしてはインディアンスを採用していた。しかし、彼らは半世紀近くも前にそれを捨て去っている。アカデミックであるべき大学が、そもそも人種的偏見に満ちたニックネームを採用していること自体が彼らの理念と相反するからだ。
それらの事実を踏まえると、今回のMLBインディアンスの決断はむしろ遅すぎたというべきだろう。
人はだれしも、親しんだものが変わっていくことに抵抗を示すものだ。おそらく、クリーブランドの多くのファンがこの決断に大反対だろう。しかし、これで同球団が消滅するわけでも、その歴史が否定されるわけでもない。「火の玉投手」ボブ・フェラー(1962年殿堂入り)を輩出したことも、1990年代にジム・トーミやマニー・ラミレスらを擁し黄金時代を迎え、455試合連続でチケット完売となったことも語り継がれていくのだ。
今回のインディアンスの決断を踏まえた上で、同じく先住民族を念頭に置いたニックネームのアトランタ・ブレーブスは「名称変更はしない」とコメントしている。しかし、同球団への応援で定番の「トマホークチョップ」(ブレーブスのチャンスで、場内に流れる「インディアン」の襲来を思わせる音楽に乗って、観客が斧を振りかざすような連続アクションを取ること)は、来季予定通り観客を入れての開催が可能になるなら、その正当性が議論の対象になるだろうし、そうあるべきだ。
文:豊浦彰太郎
豊浦 彰太郎
1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]
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