【ハイライト動画あり】ホンダがNTT東日本を破り3回目の優勝、社会人野球の2020年を締めくくる。都市対抗野球決勝

ホンダが4-1でNTT東日本を下し、2009年以来となる3回目の都市対抗制覇を達成。福島由登は大阪桐蔭高校のエースとして、2008年夏の甲子園大会で胴上げ投手となっているが、今回は東京ドームでも栄冠を勝ち取った。また、南関東勢が2大会連続で都市対抗を制する結果となった。

朝山広憲はエースの役割を果たし、若獅子賞（新人賞）も受賞した。3試合に登板して2勝を記録。合計18イニングを投げて防御率2.50、22奪三振を記録している。
リリーフで3試合に登板した右サイドハンド橘朋晃（日本製鉄かずさマジックからの補強）は、昨年のJFE東日本に続く「他チームでの優勝」を経験することになった。

1番・吉田叡生はこの決勝戦で2打数2安打3四球を記録し、5打席全てで出塁。リードオフマンの仕事を完璧に果たした。大会通算でも13打数6安打11四死球を記録し、出塁率が7割を超えている。この成績で今大会の打撃賞も受賞した。

ホンダは2番・津田翔希、3番・井上彰吾、4番・佐藤竜彦も出塁率が4割を超え、上位打線の好調が優勝の大きな要因となった。井上彰吾は準決勝の満塁本塁打と決勝の3ラン本塁打で大会通算打点が「10」となり、橋戸賞（最優秀選手賞）を獲得している。佐藤竜彦も打率5割、2本塁打、9打点を記録し、首位打者賞に輝いた。

第91回都市対抗野球大会　各賞受賞者

◆橋戸賞（最優秀選手賞）
・井上彰吾外野手（ホンダ／狭山市）
◆久慈賞（敢闘賞）
・向山基生外野手（NTT東日本／東京都）
◆小野賞（特別賞）
・四国銀行（高知市）初の8強入り
・西部ガス（福岡市）初の8強入り
◆若獅子賞（新人賞）
・廣畑敦也投手（三菱自動車倉敷オーシャンズ／倉敷市）
・朝山広憲投手（ホンダ／狭山市）
・藤井健平外野手（NTT西日本／大阪市）

◆首位打者賞
・佐藤竜彦 指名打者（ホンダ／狭山市）
◆打撃賞
・吉田叡生外野手（ホンダ／狭山市）
◆特別賞　
・ENEOS（横浜市）大会通算100勝を達成

文：大島和人