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ホンダ vs. NTT東日本、ともに3度目の優勝を賭けて対戦
コロナ禍で開催された第91回都市対抗野球大会だが、多くの関係者の努力に支えられ、準決勝までの30試合を無事に終えることができた。そして12月3日(木)18時から、東京ドームで決勝が行われる。
◆ホンダ(狭山市) vs. NTT東日本(東京都)
晴れ舞台に勝ち残ったのはホンダ(狭山市)とNTT東日本(東京都)だ。
ホンダは過去2度の優勝歴があり、直近の都市対抗制覇は2009年。4番打者には長野久義(現広島)を擁していた。今大会は11月24日の1回戦で大阪ガス、28日の2回戦でENEOS、30日の準々決勝は西部ガス、12月2日の準決勝でセガサミーを下しての勝ち上がり。
先発は右腕・朝山広憲、左腕・東野龍二のローテーションで、2人が2試合ずつ投げている。
朝山は法政大学出身の新人。父・憲重氏はPL学園の選手権優勝メンバーで、やはりホンダでプレーしていた。速球は常時で140キロ台前半だが、速球に近いスピードで沈む縦変化が厄介。1回戦はやや苦しんだが、準々決勝では7回無失点と尻上がりに調子を挙げている。
右サイドハンドの橘朋晃(日本製鉄かずさマジックからの補強)や、キャプテンの右腕・福島由登も勝負どころで好リリーフを見せている。今大会の登板は少ないが、米倉貫太や小野大夏といった150キロ級の若手もベンチには控えており、選択肢は十分だ。
打線は4試合の通算打率が1番から4番まで全員3割以上。特に3番・井上彰吾は7打点、4番・佐藤竜彦は8打点とクリーンアップの仕事を果たしている。
佐藤竜彦は父・真一氏がバルセロナ五輪の代表選手で、ダイエーやヤクルトで活躍した元プロ野球選手。準決勝のタイブレークではセンターバックスクリーンに満塁本塁打を叩き込み、勝負強さを示した。ホンダの二世選手といえば、巨人で活躍した名打者・篠塚和典氏を父に持つ好守巧打のいぶし銀・篠塚宜政もいる。
大卒新人が結果を出しているところも特徴だ。朝山に加えて好調の2番・津田翔希、恐怖の9番打者・千野啓二郎、好守のショート檜村篤史と多士済々。若獅子賞(新人賞)の選考担当者は大いに悩むことだろう。
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