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野球 コラム 2020年11月19日

前回優勝チームと唯一の初出場、そして古豪ひしめく。都市対抗野球 北関東・南関東代表6チーム紹介

野球好きコラム by 大島 和人
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投手陣は2017年の都市対抗でノーヒットノーランを記録した阿部良亮が予選で登板していない。分かりやすいエースは不在だが、相馬和磨と庄司拓哉は「曲者感」のある技巧派左腕だ。また、釘宮光希は枚方ボーイズでプレーした中学生時代から全国区だった右腕。立正大学時代は球威で押すスタイルだったが、2次予選では「技巧派」のスタイルを見せていた。

◆ハナマウイ(富里市)

ハナマウイ、創部2年目で初の東京ドーム

南関東第3代表は初出場のハナマウイだ。出場32チーム中、唯一の初出場チームで、創部からまだ2年。チームの母体企業は2003年創業の通所介護を手掛ける事業者で、従業員65名と決して大きな企業ではない。20名ほどいる選手は週4,5日のフルタイム勤務を行った上で、野球に打ち込んでいる。

第91回大会はJFE東日本が推薦出場で、南関東予選が例年に比べて「広き門」だったという事情はある。しかし、ハナマウイは第2代表決定トーナメントの1回戦で強豪の日本製鉄かずさマジックを5−3で破ると、第3代表決定戦でもYBC柏を撃破。堂々と代表権を勝ち取ってみせた。

平野暖周、久保田倫太郎、尾形康平といった主力投手陣は球速を見れば130キロ台で、ドラフト候補に上がるような豪腕はいない。しかし粒揃いの陣容で、大崩はしないだろう。

打線は外野手の林弘祐希が2次予選の4試合で2本塁打、6打点と大活躍を見せた。松井和輝は松井裕樹(東北楽天ゴールデンイーグルス)の弟で、守備の素晴らしいショートストップだ。本西厚博監督は58歳で、阪急を皮切りに4球団でプレーした往年の名外野手。彼の手腕も初出場の原動力に違いない。

文:大島和人

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大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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