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さらに、この日の2番手としてマウンドに上がった救援投手がアンダーソンだったことが「より大きな問題」と述べ、レギュラーシーズンでは安定した救援を見せながらも、ポストシーズンでは、14回2/3で9失点していた右腕への継投について、「ポストシーズンでは顎髭を生やして、アンダーソンのユニフォームを着ていただけの男が出てきた」とコメントしている。
一方、『MLB.com』のデビッド・アドラー記者は同記事のなかで、「特定のチームを応援していない野球ファンとしては、個人の素晴らしい達成を応援しているし、そういう意味ではブレイク・スネルが彼自身のため、素晴らしい時間を作るところが見たかった」とした。
その上で、「しかし、レイズファンであれば、こういうタイプのイノベーションや戦術、そして戦術に対するコミットメントが、自分たちの応援するチームをワールドシリーズへ導いたことを理解しなければならない」と、データ重視の戦術履行がチームの成功に大きく貢献してきたことを指摘した。
しかし、SNS上ではアレックス・ロドリゲス、フランク・トーマス、そしてチッパー・ジョーンズといったレジェンドたち、さらにはトレバー・バウアーやノア・シンダーガードといった現役選手がこぞってスネル降板の判断を批判しており、反キャッシュ監督派(あるいはスネル続投支持派)が大勢を占めている模様。
『ワシントンポスト』は電子版に掲載した記事の中で、データ偏重の野球について、「現代野球のこういう部分は正直、うんざりだ』。
「これは分析と確率の上に成り立っており、問題はない……人間が感じたことや見たことを基に判断して試合をプレーし、運営する能力を奪わない限りは」とした上で、「情報は素晴らしいが、野球には心と魂があり、それがむしり取られている」と憤りを露にした。
MVP獲得のシーガーや走攻守で見せたベッツの躍動、シリーズ2勝で遂に念願を叶えたクレイトン・カーショーの勇姿、さらには歴史を塗り替えたランディ・アロザレナの怪物振りなど、今年のワールドシリーズはこれまで同様、後生に語り継がれるであろうストーリーに事欠かない。
だが、第6戦におけるスネル降板劇もまた、今後、事ある毎に何かと引き合いに出されるエピソードになりそうだ。
J SPORTS 編集部
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