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レイズの投手陣か、ドジャースの打線か
中立地となるアーリントンのグローブライフ・フィールドで開催される2020年のワールドシリーズは、ともに第1シードでポストシーズンを戦い、リーグ制覇を遂げたレイズとドジャースが進出を果たした。
リーグ優勝決定シリーズで、レイズは初戦から3連勝しながらも、その後、3連敗を喫したが最終戦で勝利。一方、ドジャースは1勝3敗から盛り返してのリーグ優勝と、シリーズの流れはそれぞれ大きく異なっていたが、何れも7試合フルにプレーしてのワールドシリーズ進出となった。
この結果、現地20日のシリーズ初戦には、初のワールドシリーズ制覇を目指すレイズが中2日、32年振りのワールドシリーズ制覇を狙うドジャースは中1日で臨むこととなった。
この休養にあてられる日数の差が、どこまでレイズにアドバンテージとなるかは蓋を開けてみなければ分からないが、豪華投手陣を武器に戦いたいレイズのケビン・キャッシュ監督が、これを歓迎しているのは確かなところだろう。
というのも、このシリーズは恐らくレイズの投手陣がどこまでドジャース打線を抑えることができるか、という図式を主軸に展開するからである。
レイズはポストシーズンのチーム打率が.209。そして、1試合あたりの平均得点は4.1、打撃好調の選手が、ア・リーグチャンピオンシップシリーズMVPのランディ・アロザレナ、唯一人という状況になっている。
それだけにオフェンス的に見て、投手戦のなかで勝利を見出す展開に持ち込まなければ、勢いのあるドジャース相手に、最大7試合で4勝を挙げるのは非常にタフなタスクとなってしまうのである。
しかし、両チームのピッチングスタッフの戦力を比較すると、先発ローテーションに、ブレイク・スネル、タイラー・グラスナウ、チャーリー・モートンが名を連ね、ブルペンにニック・アンダーソン、ピーター・フェアバンクス、ディエゴ・カスティーヨらが控えているレイズに分がある。
そのため、ケビン・キーアマイヤー、ウイリィーアダメス、そしてジョーイ・ウェンドルといった名手たちが、引き続き好守で援護することできれば、十分に勝機も見えてくるだろう。
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