【楽天好き】ベテラン銀次、「何度でも生まれ変わっていける」

一塁の守備でもバウンドした送球を捕球する、職人的に美しいスクープがある。もともと捕手だっただけに、難しいバウンドをする球も、難なくキャッチするのだ。一塁手として小柄ながら、そうした美技でチームを救った場面は少なくない。

そういえば以前、2018年まで在籍していた193センチのアマダーと174センチの銀次が一塁に就いて守備練習していた時、内野の選手たちが銀次に代わった途端「（投げる的が）ちっちゃ！！！」と笑いが起きたことがあった。それでもリーチが20センチ短くとも、遥かに安心感があったのを思い出す。

シーズンも残りわずかだが、ここに来て状態を上げているようにも見える銀次。思えばキャンプではスタミナにさらなる自信をのぞかせていた。「年々、体力がついてきた感じすらある。回復力も上がっている」と。

何度でも蘇生に期待したい。

文／写真：松山ようこ