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野球 コラム 2020年10月10日

豪腕チャップマンを打ち砕いたレイズがヤンキースを撃破。ア・リーグチャンピオンシップシリーズに進出

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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投手戦を制したレイズが地区優勝シリーズへ

現地9日(日本時間10日)にサンディエゴのペトコパークで行われたレイズとヤンキースによる地区シリーズ第5戦は、両チームのピッチングスタッフによる珠玉の投手戦を、レイズが2本のソロ弾で2-1として制し、シリーズ3勝2敗で昨年のアメリカン・リーグ王者アストロズの待つリーグ優勝決定シリーズへと駒を進めた。

ヤンキースは4回、アーロン・ジャッジがレイズ2番手のニック・アンダーソンから逆方向へソロホームランを放って先制するも、5回に中3日で先発したエースのゲリット・コールがオースティン・メドウズに右翼スタンドへソロ弾を運ばれ、試合は振り出しに。

するとレイズは8回、途中出場のマイケル・ブロッソーが、ヤンキース3番手のアロルディス・チャップマンからソロ弾を放って勝ち越しに成功すると、このリードを守り切って優勝決定シリーズ進出を決めた。

『MLB.com』でレイズを担当するフアン・トリビオ記者は、今季レギュラーシーズンでチャップマンが、160キロ越えの速球をブロッソーの頭部付近へ投げて両軍が一悶着を起こしていたことから、レイズとリベンジ(復讐)を捩り、「レイ-ベンジ!ブロッソーのHRがレイズをALCSへ導く」と題した記事を投稿。

その冒頭で、「1ヶ月ちょっと前に、アロルディス・チャップマンはマイク・ブロッソーの頭部付近へ101マイルの速球を投げ、ヤンキースとレイズのライバル関係をエスカレートさせた」と指摘。

その上で、「ブロッソーは彼の復讐を完遂し、8回にチャップマンから勝ち越し弾を放つと、タンパベイは2-1でニューヨークに勝利し、2008年以来となるリーグ優勝決定シリーズ進出を果たした」とした。

記事によると、殊勲の本塁打を放ったブロッソーは、「復讐じゃない。僕らとってそれはもう過去のこと。僕らはシリーズで勝利するためにここへ来た」と、因縁の相手との再戦について語った。

一方、ブロッソーにリベンジ弾を許したチャップマンは、カブスに在籍した2016年のワールドシリーズ第7戦でもインディアンスのラージャイ・デービスに勝ち越しホームランを被弾している。

記事によると、「これでチャップマンはMLB史上初めて、チームが敗退の危機に瀕したポストシーズンの試合の8回以降に、複数回勝ち越し本塁打を許した選手となった」とのこと。

アストロズとのア・リーグ優勝決定シリーズは、再びサンディエゴのペトコパークにて現地11日より、ベスト・オブ・セブン(4戦先勝)形式で行われる。

J SPORTS編集部

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