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西地区同士の対戦
今季は変則日程により、西海岸での集中開催となったアメリカン・リーグ地区シリーズ。中立地となるロサンゼルスのドジャースタジアムにて開催されるカードには、敵地で戦ったツインズとのワイルドカードシリーズを2連勝で勝ち上がったアストロズと、ホワイトソックスを2勝1敗で撃破したアスレチックスが駒を進めた。
今季、ア・リーグ西地区を制覇し、第2シードでポストシーズン進出を果たしたアスレチックスに対し、レギュラーシーズンを29勝31敗と負け越し、苦しみながらも同地区2位の第6シードでプレーオフ進出を決めたアストロズが顔を合わせるこのカードは、ポストシーズン初顔合わせながら、もう1つのア・リーグ地区シリーズであるレイズvs.ヤンキース同様、互いを良く知る同地区のライバル対決となる。
なお、この両チームは今季レギュラーシーズンで10回対戦し、アスレチックスが7勝3敗と大きく勝ち越している。
今季直接対決の得失点差もアスレチックスは38-25と大きく上回っており、さらにアストロズが大黒柱のジャスティン・バーランダーを欠き、アスレチックスがブルペンの防御率で、メジャートップの数字を残していることから、投手力に勝るアスレチックスが戦力的にも短期決戦で優位に立っていると言える。
だが、やはり見逃せないのは、アストロズの中心選手たちの持つポストシーズンの経験値だろう。不利と目されたツインズとの敵地でのワイルドカードシリーズで強かさを発揮したアストロズは、4年連続リーグチャンピオンシップシリーズ進出を目指してこの地区シリーズに臨むのに対し、アスレチックスは2006年以来、チャンピオンシップシリーズ進出を果たせていない。
ちなみに、『MLB.com』は現地2日付で掲載したプレビュー記事で、「アストロズは本拠地ミニットメイドパークを離れたプレーオフの試合で5連勝しており、(ビジターでは)直近8試合で7勝」。
さらに「2019年ワールドシリーズでは、ワシントンでの全3試合で勝利し、ターゲットフィールドでの2連勝で2020年のポストシーズンをスタートさせた」と、アストロズはこのところ、ポストシーズンに入ると、本拠地以外の試合で強さを発揮している点を指摘。
一方で「アストロズはレギュラーシーズン中、カリフォルニアで19試合プレーし、わずか4勝しかしていない」と、今季はカリフォルニアがある種の鬼門になっていたことも指摘した。
このどちらのデータが、カリフォルニアにある中立地のロサンゼルスで開催される今回のカードの結果に繋がるのか、興味深いところである。
J SPORTS 編集部
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