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サイ・ヤング賞を賭け最後の登板へ
今季、ナショナル・リーグ中地区首位を快走してきたシカゴ・カブスは、既にポストシーズン進出は決めたものの、直近6試合を1勝5敗として足踏み状態が続き、地区優勝を決め切れないでいる。
『MLB.com』でカブスを担当するジョーダン・バスティアン記者は、現地24日付で未だ地区優勝争いの渦中にいるカブスのレギュラーシーズン最終週における3つの注目ポイントに関する記事を投稿。
その注目ポイントの1つを「ユウ・ダルビッシュによるサイヤングへの最後の一押し」とし、「金曜にレギュラーシーズン最後の登板に臨む予定のダルビッシュは、ポストシーズンへ最後の調整を行い、彼のナ・リーグ、サイヤング賞候補者としての立場を強いものにする最後のチャンスを得ることになる」と、ダルビッシュの先発する現地25日のホワイトソックス戦の重要性について言及した。
記事によると、今季の右腕についてチームメイトであり、同じく先発ローテーションの中軸を担うカイル・ヘンドリックスは「今年ダルビッシュがやってきたことは、信じられない(ほど素晴らしい)ものだった」。
「昨季後半の調子のまま今季を迎えた。5日おきに登板する彼を見るのは、信じられない思いがした」と称賛したのこと。しかし、この記事が掲載された時点で、ナ・リーグのサイ・ヤング賞レースは、レッズのトレバー・バウアー(73イニング、防御率1.73、2.5 WAR、100奪三振、17与四球)が半歩リードしていると目されている。
それをメッツのジェイコブ・デグローム(63イニング、防御率2.14、2.6 WAR、94奪三振、16与四球)と、ダルビッシュ有(69イニング、防御率2.22、2.7 WAR、88奪三振、13与四球)が追う展開となっている。
記事では、チームの地区優勝と、ダルビッシュの個人賞へ向け大きな意味を持つことになるホワイトソックス戦について、「ポストシーズン行きを決めているホワイトソックスとの対戦は、ダルビッシュにとって、10月初旬を占う上で、この上ないリトマス試験紙になる」と展望。
また、ワイルドカードシリーズについては、「現状で行けば、初戦と第2戦はダルビッシュとヘンドリックス(順序は未定)が先発することになる」としている。まずはサイ・ヤング賞獲りへ、レギュラーシーズン最終戦に臨むダルビッシュには、今季前半戦に見せた無双状態の再現を期待したいところだ。
J SPORTS 編集部
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