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『MLB.com』に現地5日付で、「2020年にライバルをお得意様としそうな打者たち」というタイトルの興味深い記事が掲載されていたので、今回はこちらを紹介しよう。これは言い換えれば、「特定の同地区の球団に強い打者たち」と言うことになる。
今季、2020年のMLBは各球団とも同地区の対戦が40試合、地理的に同じ別リーグの地区との試合が20試合となる予定で、これにより「通常の162試合のシーズンであれば、同地区との対戦が47%となるのに対し、今季は同地区との対戦が67%に増加する。
「今季は割合的に特定のマッチアップの重要度がより高まることを意味する」という観点を前提に、両リーグの各地区から、同地区の特定の球団をお得意様にしている打者を1人ずつピックアップして紹介している。
そして、その中には、日本人投手にとって見逃すことのできない2人の打者が選出されているのである。
先ずはエンゼルスのマイク・トラウトだ。もちろん、大谷翔平にとってはべらぼうに心強いチームメイトということになるが、マリナーズの菊池雄星と平野佳寿にとっては要注意人物ということになる。
基本的にトラウトはどの投手にとっても要注意の打者なのだが、特にマリナーズの投手陣は細心の注意を払う必要がありそうだ。
何でも、くだんの記事によると、トラウトはこれまでマリナーズを相手に通算41本塁打を放っており、これは対マリナーズの本塁打数としては、ラファエル・パルメイロ(MLB史上4人目の3000安打&500本塁打)の記録に次ぐ歴代2位の記録とのこと。
また、記事によると、その41本塁打のうち、24本はマリナーズの本拠地Tモバイル・パークでのものであり、さらにここ2シーズン、トラウトはマリナーズに対する長打率を.891としているのだが、これは同期間における特定の球団に対する最高記録とのことで、トラウトの“シアトルキラー”っぷりはただならぬことになっているのである。
もう1人の注目選手は、レッズのエウヘニオ・スアレスであり、これまた同じ日本人メジャーリーガーの秋山翔吾にとっては心強い味方と言うことになるのだが、ダルビッシュ有を含む、カブスの投手陣にとっては脅威の打者ということになる。
記事によると、昨季49本塁打を放ったスアレスは、うち9本をカブスから放っており、カブスに対する打率を.378、長打率を.797としたとのこと。なお、カブスが1シーズンで一人の打者から9本塁打を浴びたのは1999年以来だったとのことである。
今季は、今回取り上げた記事の冒頭にもあったように、こうした同地区における特定の対戦に注目すると、観戦に深みが出ることになりそうだ。
J SPORTS 編集部
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