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以前からお伝えしているように、MLBの2020年シーズン開幕が実現するかしないかにかかわらず、ヤンキースの田中将大は年明けをもって自由契約となる。
そのため、このメジャー中断の期間中も、ニューヨークの現地メディアでは田中との契約延長の是非を含め、来季以降のヤンキースのピッチングスタッフをどうするべきかという議論が紙上、あるいはネット上で展開されている。
そんな中、今週はニューヨークのプロスポーツに関するニュースを発信している地元スポーツサイトの『SNY』が現地15日付で“マサヒロ・タナカ再契約の是非を検証”と題した記事を掲載。
記事を執筆したスコット・トンプソン記者は、田中との契約延長によるメリットとデメリットを比較する形で議論を展開しており、「タナカを残すべき理由」は、「タナカがヤンキースのピッチングスタッフにもたらし続けてきた一貫性」にあるとしている。
2014年の渡米以来、「ニューヨークは、5日おきにボールを受け取る彼に何が期待できるかを明確に把握できてきた」とし、「もちろん時には浮き沈みもあったが、タナカは概ねヤンキースが信頼できる選手であり続けている」と田中を評価。
さらにポストシーズンでは2015年以降、8試合に登板し、46回を投げて防御率1.76としている重要な場面での勝負強さに言及し、「タナカが真価を発揮するのはポストシーズンであり、これが彼を残留させる上で大きな地位を占めることになる」と分析している。
一方、「タナカを残すべきでない理由」として、「右肘のUCL(尺側側副靭帯)を部分断裂している点」を指摘。
田中は手術を必要としておらず、現時点では問題なく投げられているものの、「明らかにヤンキースはこの点を気にしており、彼はこれにより自身が期待している新契約を失うかもしれない」としている。
その上で、「何が正しい判断なのか」という問いに対し、「今後も彼のUCLが持つことを信じられるのであれば、ヤンキースは間違いなくタナカとの契約を延長すべきである」と結論付けた。
「3・4年の契約延長が妥当であろう」としつつ、「タナカは貴重なピースであり、ヤンキースファンに愛されているのだから、彼がブロンクスでキャリアを継続させるのは、至極当然のことである」と、田中との契約延長を支持した。
ニューヨークのメディアにおいて、田中と同僚のジェームズ・パクストンの去就に関する話題は、今後もしばらく尽きることはなさそうである。
J SPORTS 編集部
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