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『MLB.com』で進行中の企画、『各球団担当記者の選ぶポジション別歴代ベスト5』は、今週から救援投手部門に入り、日本人投手ではマリナーズの佐々木主浩が歴代2位にランクインしたのは既報の通り。
日本人メジャーリーガーの救援投手で佐々木以外の選手となると、胴上げ投手となったリーグ優勝決定シリーズでMVPに輝き、続くワールドシリーズでも胴上げ投手となったレッドソックスの上原浩治が、日本のメジャーリーグファンの間では記憶に新しいのではないかと思われる。
しかしながら、上原はレッドソックスのクローザーとして活躍した期間が比較的長くなかったため、歴代五傑は選外有力選手として紹介される可能性もあるのではないか、と目されたが、蓋を開けてみれば、堂々の4位にランクインしていた。
同サイトでレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、主な実績として、レッドソックスのリリーバーとして100イニング以上投げた投手との中で、上原の4.3%という与四球率は最高の数字だったことに触れた。
その上で、「2013年シーズンにセットアッパーとしてボストンにやって来た日本人右腕は、その年のペナントレースが6月に入った時点で、クローザーに昇格していた」と、役割が当初の中継ぎから守護神へと変遷したことを紹介。
さらに、「ウエハラはア・リーグ東地区王者にあって、74回1/3を投げ、101奪三振に対し、与四球をわずか9とし、防御率1.09をマーク」とその年の上原の出色の成績を振り返った。
また、「ウエハラがマウンドに上がると、レッドソックスはほとんど勝ったも同然であったし、スタッツによると彼はセーブ機会を3度逃したらしいが、それらは全くと言っていいほど記憶に残っていない」と、ベテラン右腕を激賞した。
また、記事では前述の通り、リーグ優勝決定シリーズ、そしてワールドシリーズと連続して胴上げ投手となったことに言及。
「ウエハラにはピンポイントの制球力があっただけでなく、彼は手早く仕事を済ませたので、チームメイトは彼の後ろで喜んでプレーしたのである」と当時を振り返り、「彼は熱烈なハイタッチと揺るぎない笑顔により、ファンとチームメイトの間で、広く人気を博した」と回顧した。
レッドソックス時代の上原とは、記憶にも記録にも残る男だったのである。
J SPORTS 編集部
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