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野球 コラム 2020年6月3日

「税金の補填」「スイートルーム」「チャーター機」など、MLBで多様化する契約の付帯条項

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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市場規模の巨大なプロスポーツでは、スター選手の年俸は増加の一途を辿っており、MLBなどはその最も顕著な例と言って良いかもしれない。

昨年末、ヤンキースがMLB史上2番目に高額(9年総額3億2400万ドル:352億円)となるFA移籍でゲリット・コール投手を獲得したのは、記憶に新しいところだ。

しかし、競合する球団が複数ある場合、年俸の数字以外の部分で差別化を図る手立てとして、しばらく前からインセンティブや付帯条項を契約に盛り込むことがトレンドとなっているのも、また事実である。

現地紙『ロサンゼルス・タイムズ』は、現地1日付で『ホテルのスイートルームからゼリーまで、MLB契約の報奨条項にまつわる奇妙ながら真実の話』と題した記事を電子版に掲載。

これまで実際に選手と球団が契約を結ぶ際に盛り込まれたインセンティブの例を紹介した。

例えば記事によると、大谷翔平のチームメイトで、押しも押されもせぬメジャー随一のスター選手であるマイク・トラウト(エンゼルス)の場合、契約で遠征時のスイートルームの使用や、ホームゲームにおける球場の個室付き特別観覧席の使用が認められているとのこと。

また、選手がトレードで別の州にある球団へ移籍する場合、州税の税率の違いによる差額を球団側が補填する条項が盛り込まれることがある。

実際、ジャンカルロ・スタントン(ヤンキース)やエバン・ロンゴリア(ジャイアンツ)がトレードで所得税のないフロリダ州を離れた際は、こうした条項が加えられたとのこと。

他方、FA移籍の場合、家族との間にできる物理的な距離が契約条項で重要な位置を占めることがある。

記事によると、ジョージア州に家族のいるケビン・ブラウンを巡り、かつてドジャースとロッキーズが争奪戦を繰り広げた際、ロッキーズが本拠地を置くデンバーの方が飛行機で2時間近いにもかかわらず、ドジャースがジョージア・ロサンゼルス間のチャーター機12フライト分を契約に盛り込んだことが、ブラウンのLA行きを決定付けたとしている。

日本人選手も例外ではなく、記事ではかつて前田健太がドジャースと契約した際、「かつてドジャースの投手だったケンタ・マエダは、背番号18を契約的に約束されていた」。

また、「日本・アメリカ間のビジネスクラス航空券4往復分、通訳料、さらにはパーソナルアシスタントの移動、ビザ、そして住居にかかる費用も球団が負担する契約となっていた」と、日本人選手の事例として紹介した。

なお、記事では田中将大の事例も紹介しており、それによると、マー君も同じように通訳のサラリーや日本・ニューヨーク間の航空券4往復分が契約条項に含まれているのだが、こちらはその航空券がファーストクラスとのことである。

J SPORTS編集部

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