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メジャーリーグのシャットダウンが続くなか、コンテンツの充実に努める『MLB.com』では、過去の名勝負などの配信に加え、トリビア的な記事が散見され、物見高いファンの野球に対する渇望を抑制するのに一役買っている。
そんななか同サイトは、現地15日付で『ア・リーグ西地区で最速の選手は?』と題した記事を掲載。
記事では冒頭で、「スカウトや球団のフロントは走力を好む」とし、次のように走力の重要性を強調。
『平均以上のランナーは“走力込みの選手”とみなされる。“超弩級の速さ”を持った選手を試合の流れを変えることができる。
選手の走力は、盗塁数を積み上げる助けとなるのはもちろんのこと、速度があれば、1塁から3塁、あるいは2塁から本塁へ進塁する状況や、外野で守備範囲をカバーする際にも威力を発揮する。
通常、贔屓のチームには走力込みの選手が何人かはいるものであり、運が良ければ2人ほど超弩級の速さで走る選手がいるかもしれない。これは意図的な配剤なのである。走力は勝敗の差となり得るのである』。
記事ではその上で、同地区に属する各球団の最速選手を紹介しており、昨季のエンゼルスはマイク・トラウトが球団最速の称号を手にしているのだが、大谷翔平も僅差の3位と、健闘を見せている。
以下、エンゼルスを担当するレット・ボリンガー記者がこの記事に寄せた文章の抜粋である。
『マイク・トラウトの速さは彼のゲームで過小評価されがちな部分であるが、彼はまたしても2019年にスプリントスピードでエンゼルスの首位となった。
スタットキャストによると、トラウトの平均スプリントスピードは毎秒29.2フィートで、マイケル・エルモシーヨ(28.6)とショウヘイ・オオタニ(28.2)を僅かに上回った。
トラウトはこれまでフルシーズンをプレーした8年で、毎年2桁の盗塁を記録しており、昨年は11盗塁だった』。
となると、トラウトと大谷は1秒間に走る距離の差は、わずか30センチほどということになる。
昨年の手術により膝の状態が良くなり、肉体改造により一回り大きくなった大谷が、どのような速さでフィールドを疾走するのか。野球再開後は、二刀流スターのスプリントスピードにも注目である。
J SPORTS 編集部
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