人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

野球 コラム 2019年12月17日

【中日好き】加藤匠馬、実りの1年

野球好きコラム by 森 貴俊
  • Line

「正捕手には全然たりない」。

加藤匠馬ははっきり言い切る。しかし今シーズン、加藤はチーム内では捕手最多の92試合に出場。これまで1軍出場は3年間で5試合。主戦場は2軍のナゴヤ球場だった加藤にとって、大きく飛躍し実りある1年になった。

加藤はシーズンを終えた今、真っ先に出てくるのは悔しい思いだった。恐らく生涯忘れられない試合だろう。

6月16日、ZOZOマリンスタジアムでの千葉ロッテ戦。7-2で5点リードの最終回、ドラゴンズは6点を奪われ、サヨナラ負けを喫した。

試合開始から終始マスクを被ったのは加藤だった。鈴木大地にサヨナラ打を浴びた瞬間、千葉ロッテのファンは狂喜乱舞した。地鳴りのような歓声。しかし、加藤の耳には届かなかった。

加藤は「立ち上がれませんでした。ただ、地面を見つめていた記憶があります。放心状態でしたね。何も考えられませんでした。とんでもない負け方をしてしまった。それしか頭になかったです。」と振り返る。

宿舎に戻ってからも胸の中は曇り続けた。

「部屋に京田が来てくれたんですが、出られませんでした。食事会場にも行く気がしなくて。でも、チームに変な気を使わせるのもダメだと思ったんで、なんとか食事会場に行きました」

加藤の元に伊東ヘッドコーチが歩み寄った。

「ヘッドからは飯が食えるなら大丈夫だ。切り替えろと言われましたね。プロなんで、明日もこんな気持ちでグランドには行ったらダメだな、と思った記憶があります」と話す。

この日、捕手として痛感した敗戦の責任は加藤にとって大きな財産となった。

  • Line

関連タグ

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

J SPORTSで
野球を応援しよう!

野球の放送・配信ページへ