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◆「則本はハードワーカー、松井は出会ったなかで最高の19才」
34才まで現役で活躍してきた理由が垣間見えた気がした。誰よりも、ベースボールに対して気持ちが強く、パワーを絞り出せる選手だったのだろう。
けれども、性格はその大きな身体とは正反対なほど、控えめで優しいナイスガイだったのを思い出す。
2017年のWBCの取材で、10分ほどファンミルと立ち話をしたことがある。試合前、「少しお時間いいですか?」と尋ねると、快く応じてくれたのだ。
この時、侍ジャパンをどう捉えているのか、どう戦うのかといった話から、楽天のチームメイトの話まで、率直かつ相手をリスペクトしながら、時にジョークを交えて、表情豊かに話してくれた。
この年、侍ジャパン入りをしていた楽天の選手は、則本昂大と松井裕樹。ファンミルは、彼らと大舞台で戦えることをとても喜んでいた。そして、2人についてこんなことを話していた。
「則本のまっすぐはヤバいよね」と笑いながら讃えると、「でも、則本は本当にハードワーカーだから、その賜物なんだろう。決して身体は大きくないのに、鋭いフォームで力のある球を放り、配球の妙で相手を圧倒するんだから、本当にすごいと思う」。
「松井は、チームメイトだった時、まだ19才のルーキーだったんだけれど、今まで見た中で、最高の19才のピッチャーだって驚いたよ。こんな19才がいるんだってね。
当時はいろんな課題があって苦しんでいたけれど、なにせ19才だったからね。球の質、メンタル、取り組む姿勢、すごいなと思って見ていたよ」。
それから目尻を下げると、続けて「で、松井はあれから少しは大きくなったのかな? それとも、まだ『CHIBI』のまま?」と日本語を交えて、冗談を飛ばした。
その時のファンミルは32才。すると「僕も、32才でまだまだ若い。今の日本はスモールベースボールじゃなく、パワーもあって、スピードもある。コンタクトもうまい。しっかり投げて抑えてみせるよ」。
そう言って、野球少年のように笑うと、その後にはじまった日本vs.オランダ戦で9回に登板。侍ジャパンの4番筒香と5番中田を打ち取り、6番坂本にはレフトへのヒットを許すも、7番山田も見逃し三振に斬ってみせた。
May your soul rest in peace.
松山 ようこ
フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo
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