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■ロイ・ハラディ
2017年11月に飛行機事故で死去したロイ・ハラデイも、リベラ同様に引退後5年が経過したため今回候補者となり初回選出となった。
通算勝利数は203だが、2度のサイ・ヤング受賞、完全試合、ポストシーズンでのノーヒッターなどハイライトが多い。しかも、通算WAR64.3はリベラの56.2を大きく上回る(先発投手とリリーフ投手の違いはあるが)。しかし、初回での選出に関しては、非業の死の影響も否定できない。彼が存命でもいずれは殿堂入りする可能性は高い。しかし、初年での選出があり得たかどうか?それは疑問だ。
■マイク・ムッシーナ
こちらは6回目でようやく75%に届いた(76.7%)。通算270勝でWAR82.8は投手として歴代23位だ。これらは、ハラディを文句なしに上回るが、一方でサイ・ヤング受賞などの突出した成績を残したシーズンはなかった。20勝以上も18年のキャリア最終年の一度だけだった。現役を継続すれば、300勝は十分可能だったろう。
概ね下馬評通りだったBBWAA経由に比べ、時代委員会選出の2人には多くの疑問符と感嘆符が寄せられた。
■リー・スミス
16人の委員から万票を得た。1980年から18年間の現役生活で478セーブを挙げた。93年に358セーブ目を挙げてからは歴代1位だったが、その後トレバー・ホフマン、マリアーノ・リベラに抜かれた。また、セーブ王には4回輝き、シーズン30セーブは10度達成しているが、圧倒的な全盛期や語り継がれるべき名場面に欠ける。そのためBBWAA経由では規定の15年(現在は10年)を経ても選出には至らず、昨年資格を失っていた。
その実績が殿堂入りに値しないと言うつもりは毛頭ないが、15年という長きに渡って散々議論(投票だが)を尽くした結果がNGだったのだ。それが、翌年に別ルートではいきなり満票では、BBWAAでの15年は何だったの?との思いは拭えない。両ルートでの評価は時間軸では接近しすぎている割には結果は極端すぎた。
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