3試合とも1点差、2試合が延長戦、前回優勝の大阪ガスが初戦敗退。都市対抗野球2日目

第2試合はシティライト岡山（岡山市）と宮崎梅田学園（宮崎市）の初出場対決だった。宮崎梅田学園は「宮崎県」としても初出場だ。

シティライト岡山は2回表、8番・妹尾蓮が無死1・3塁からセンターに犠牲フライを放ち1点を先制。

シティライト岡山は3回にも3番・田村強がレフトスタンド中段にソロ本塁打。さらに無死満塁と攻め立てて7番・瀬戸口麗の二ゴロでもう1点。3-0とリードを拡げる。

宮崎梅田学園は4回裏、二死1,3塁から7番・国師滉史郎が二前タイムリー安打。8番・上地悠策も中前タイムリー安打を放ち、2-3と追い上げる。

シティライト岡山は5回表、4番・小竹一樹が左越えのソロ本塁打を放って2点差に。小竹は4打数3安打1打点と大活躍だった。

宮崎梅田学園も6回、4番・堤喜昭がライトにソロ本塁打を放って再び1点差に追い上げる。

しかし、シティライト岡山は、7回二死からリリーフした伯和ビクトリーズからの補強選手、左腕・平岡航がパーフェクトリリーフ。4-3で逃げ切った。

◆試合結果
シティライト｜0 1 2 0 1 0 0 0 0｜4
宮崎梅田学園｜0 0 0 2 0 1 0 0 0｜3

第3試合から大会は2回戦。大阪ガス（大阪市）とJFE東日本（千葉市）の対戦だった。

JFE東日本の先発は23歳の本格派右腕・本田健一郎。本田が5回を無失点に抑え、6回からは橘朋晃が登板する。橘は6回表に2安打を喫したものの、いずれも一塁牽制で刺す凄技でピンチを自ら封じた。

大阪ガスも先発の阪本大樹が6回を無失点に封じ、中谷佳太、緒方悠が好投。

9回裏、二死1、2塁のピンチでは4番手の猿渡真之がJFE東日本の4番・平山快に中前安打を打たれた。しかしセンター宮崎一斗からの返球で二塁走者を刺し、サヨナラのピンチを脱した。

JFE東日本も元DeNAベイスターズの須田幸太が好リリーフ。須田は9回からの3イニングをパーフェクト、5奪三振に封じてみせる。

試合は0-0で決着つかず、12回からはタイブレーク。両チームの攻撃は継続打順で「無死1、2塁から」スタートする。

12回表、大阪ガスは4番・土井翔平が一死1,3塁からレフトに犠牲フライ。さらに5番・古川昂樹は二死1塁から初球にエンドランを敢行し、左越えのタイムリー二塁打を放つ。まず2得点で先手を打った。

12回裏、JFR東日本は3番・鳥巣誉議が無死満塁からレフト前タイムリー安打を放って同点。4番・平山はダブルプレーで一度はチャンスがしぼんだ。

しかし、二死3塁から「チャンスで回ってこいとずっと思っていた。本戦になってスタメン落ちの悔しさもあったので、1回からいつでも行けるように準備をしていた」という5番・中澤彰太がタイムリーライト前安打。

JFE東日本が3-2とサヨナラ勝ちを果たし、3年ぶりの都市対抗でベスト16入りを決めている。

◆試合結果
大阪ガス ｜0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 2 ｜2
JFE東日本｜0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 3X｜3

文：大島和人