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◆38年ぶりの優勝。目指すは4冠達成
森下は「何がなんでも自分が抑えなくてはいけない」と、強い決意でのマウンド裁きだった。エースの頑張りに、女房役の西野慎也捕手(政経4=浦和学院)も盗塁阻止やけん制で応えてみせた。
森下は「野手陣が流れをつくってくれた中で、最後までマウンドで投げ切りたいと思っていた」と、最後までマウンドを守り切った。9回を投げ105球、10奪三振と絶対的エースの貫録を見せつける投球。
最後の打者を打ち取ると、人差し指を高く掲げて『ナンバーワン』のポーズ。チームメイトに抱え上げられながら、満面の笑みで喜びを爆発させた。そんな森下に指揮官も「頼もしく映っています」と躍動を称えた。
明大の全日本大学野球選手権制覇は実に38年前までさかのぼる。現・阪神タイガース二軍監督の平田勝男氏(昭57法卒)が主将を務めたチームで、善波達也監督が1年次のことであった。
「我々も先輩たちの後に続きたい」。現役時代には達成とはならなかったが、監督としてチームを優勝へと導いた。「素晴らしい強いチームだった。そこに並べたのは本当にうれしい」と喜びを隠さなかった。
今年のスローガン『猪突猛進』にふさわしい戦いぶりでついに全国の頂点まで突き進んだイノシシ軍団。次なる目標は東京六大学リーグの春秋連覇、そして秋の神宮大会優勝だ。
大学野球史上5回しか達成されていない『4冠』へ。伝説のチームとなるべく新たな挑戦へと紫紺ナインは立ち向かう。
文:小野原琢真、丸山拓郎(明大スポーツ)
明大スポーツ新聞部
1953年(昭和28年)創部。現在明治大学において唯一の学生新聞部。明治大学体育会43部の競技成績や、学内外の話題を幅広く紙面・WEBサイト上にて掲載、発信。 現在の部員数は56名。
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