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7回を6安打2失点で抑えた坂本は、強打の東海大打線に対して球速よりもバランスを重視し、バッターが打ちにくいコースをつくピッチングを徹底した。
「序盤、真っ直ぐでファールを奪い、決め球で外野フライを多く打たせることができた」と、5回までの無失点投球を振り返った。
だが、「6回の3連打から、より丁寧に行かないといけないところを、簡単に初球を打たれ自分の甘さを感じた」と、東海大の3番杉崎に打たれたタイムリーを悔やんだ。
7回での降板については「下位打線を意識したせいか、思うように自分らしい投球を展開することが出来ず、そこで球威が落ちたのではないか」と、淡々と原因を語った。
「この全日本を経験して、ここぞという時、ピンチの場面での集中力が甘いと感じた。夏もそこまで時間はないが、全体的にレベルアップをしなければならない」と、秋のリベンジを誓った。
後藤監督は試合後「直球、変化球全てにおいてバランスよく投球出来ている印象を受けた」と、先発の坂本について振り返った。
7回で降板させたことについては、「左投手の印象を大いに植え付けておき、そこであえて交代させ、右投手を起用し相手を動揺させたかった。有村は切羽詰まった場面で力を発揮すると思い投げさせた」と語った。
今季の立命館は、先発の柱である坂本。さらに、関西春季リーグ戦で首位打者のタイトルを獲得した2年生の池上をはじめ、多くの新戦力が存在感を発揮した。
この春味わった悔しさを胸に、秋へ向けて立命館大学硬式野球部の躍進は続く。
文/写真:久留慶子 福清真人(立命スポーツ)
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