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春季リーグで完全優勝し、関西学生野球連盟代表として全日本大学野球選手権大会に、2年連続19回目の出場を果たした立命館大学。
今季は楽天ゴールデンイーグルスでドラフト1位に指名された辰己涼介など、スター級の選手が不在の中、チーム力でここまで勝ち進んできた。
悲願の初優勝を胸に戦った1回戦で、首都大学野球連盟代表の東海大学に3-4の僅差で敗北。立命ナインは東京ドームをあとにした。
試合序盤は、両先発が好投を見せた。東海大の先発山崎は1回から150キロを超えるストレートで、詰まらせて打たせてとるピッチング。立命打線は山崎に苦戦し、なかなか得点に結び付くことができない。
対する立命館の先発は春季リーグで驚異の防御率0.84をたたき出し、MVPにも選ばれた坂本裕哉(文4.福岡大大濠)。甘いコースを避けた丁寧な投球で自分のリズムを作り、5回までを2安打無失点で切り抜ける。
全日本大学野球選手権ハイライト
1回戦 東海大学vs.立命館大学 ハイライト【全日本大学野球選手権2019】
試合が動いたのは6回裏、東海大の攻撃。2死から1番・千野、2番・串畑に連続安打を許し、二死1・3塁のピンチを背負う。
迎えたバッターは前の打席で左前安打を浴びた3番・杉崎。結果は杉崎に軍配が上がり、初球のストレートを左中間に運ばれて、2点先制三塁打を食らった。
しかし直後の7回表、先頭の5番DHで春リーグ打線好調の榮枝裕貴(文3.高知)が中前安打で出塁すると、続く6番・三宅浩史郎(産3.神港学園)の内野安打と失策で、無死1・3塁となり、この日最大のチャンスが訪れた。
7番・百田風太郎(産3.立命館宇治)は凡退するも、春季リーグの首位打者8番・池上颯(文2.報徳学園)が中越え二塁打を放ち1点を返す。流れは一変して、捕手のエラーと代打山本の犠牲飛で逆転に成功した。
会場全体が湧き、3塁スタンドからはたくさんの歓声が飛び交った。7回裏も坂本は一死1・2塁のピンチを背負うも、主将・大本の言葉に後押しされ、次の打者を併殺打で見事に抑えた。
8回裏からは坂本と共に、先発二枚看板の有村大誠(文3.秀岳館)が登場した。あっさり3人で終わらせたいところだったが、1、2番に連打、3番に四球を与え、1死満塁の展開に。
ここで打席には、この日無安打の4番海野。しかし、5球目に左前の微妙な位置に打球は飛び、2点を奪われ逆転を許した。9回表は三者凡退で試合終了。悲願の日本一は叶わず、秋に持ち越しとなってしまった。
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