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野球 コラム 2019年6月6日

「ケガ人だらけでも強いヤンキース」「乱れ飛ぶ本塁打」「不入り」 2019年MLB、ここまでの総括

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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■新人の台頭
多くの有望新人がデビューしたことも、今季のここまでの特長だ。

話題性なら、開幕から正遊撃手で起用された(現在は故障者リスト入り)フェルナンド・タティース・ジュニア(パドレス)と、4月下旬に昇格すると5月には週間MVPに選出されたブラディミール・ゲレーロ・ジュニア(ブルージェイズ)が、双璧だ。

しかし、他にも3〜4月の月間新人王に選出された2人、メッツのパワーヒッター、ピート・アロンゾとレイズの二塁手ブランドン・ロウ、投手では今やパドレスのエース格クリス・パダック、57.1回で被本塁打がわずか1本で防御率1.41のマイク・ソロッカ(ブレーブス)など人材が揃っている。

ただし、この先の注目株としては、個人的な趣味も含めてナショナルズのビクター・ロブレスを挙げておきたい。まだ全体的に粗く三振が多いが、現在8本塁打&9盗塁で30−30(30本塁打&30盗塁)も狙える。

■飛び過ぎ(本塁打乱発)
ここまでのチームあたりの1試合平均本塁打数は1.34本。1.26本で史上最多だった2017年を大きく上回っている。このペースなら、シーズンでは2017年の6105本の上を行くどころか、6500本に達する可能性もある。5年前の2014年には4189本だったので、そのインフレぶりがお分かりいただけるだろう。

現在、ツインズ、マリナーズ、ブルワーズがすでに100本を越えており、最終的に300本塁打を達成する可能性すらある。その中で、オリオールズが48試合目で被弾が100本に到達するという不名誉な話題もあった。

この状況は「フライボール革命」の影響もあるが、「明らかに今年のボールは飛び過ぎだ」との現場からの声も出ている。

また、本塁打が乱れ飛ぶのは三振増加とセットになっている。ここまでのチームあたりの1試合平均三振は8.75でこれも史上最多。ほぼ1イニングに1回三振していることになる。平均三振数は1989年には5.69だったので、この30年で5割増しだ。

この煽りを受けた?のが平均打率だ。今季の.248は昨季と並んで(正確には今季の方が0.0004ほど高いが)1972年の.244以来の最低だ。本塁打以上に三振が増えれば、BABIP(本塁打を除くインプレー打球の打率、長いスパンでは概ね3割前後になると言われている)の法則で平均打率は低迷するということか。

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