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野球 コラム 2019年5月1日

書評「セイバーメトリクスの落とし穴 マネー・ボールを超える野球論」

Do ya love Baseball? by ナガオ勝司
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メジャーリーグにおいてはとくに、昔は一部の人にしか与えられてなかった情報がネット上で溢れていて、「プロ」と「アマ」の「書き手」の境界線などないに等しくなった。

大事なのは「情報」を伝達する能力であって、出版物の場合、「書き手」としての才能である。そして、本書の著者にはそれが、ある。

確かに著者は元プロ野球選手どころか、元高校球児でもなかったかも知れないが、第1章に登場する以下の文を読んだだけで、同氏が「野球を見る目」と「それを簡潔な文章で表現できる」能力を持っているのが明らかになる。

「データをもとに最も効率的な野球を展開するのはマネジメント・経営サイドとしては当然だが、本当にファンが求めている野球とは何なのか、エンターテイメントと結果重視のバランスを再考する段階に来ている」

そこにあるのは野球に対する確かな「愛情」であり、それはあたかも、かつて缶詰工場の警備員をしながら、現在のセイバーメトリクス(野球の統計分析学)の祖となった「Baseball Abstracts」を執筆したビル・ジェームズ氏のごとき、熱量を持っている。

本書の魅力は、第3章に登場する「万能変化球「スラッター」」や、第4章の「フライボール革命とバレルゾーン」など、「誰がどう読んだって面白い」部分にあるのだが、それが「変化球論がもめるわけ」や「動くボールは前で打て」といった「対」になる部分に繋がることで、読みやすい「最適バランス」が生まれている。

そして、それらを理解した上でさらに読み進めていくと、第6章の「監督・采配論」、第7章の「球団経営・補強論」、第8章の「野球文化論」がとてつもなく、面白く感じてしまう。

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