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野球 コラム 2019年3月28日

【オリックス好き】西浦颯大と佐野皓大、“西村チルドレン”から漂う甘く危険な香り

野球好きコラム by 藤原 彬
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持ち前の快速を一軍切符とした佐野は「代走枠」を掴み取り、オープン戦では12球団で2位の7盗塁と分かりやすく持ち味を示した。

その走塁は「速い」よりも「軽い」が表現として適切かもしれない。いかにもスプリンターらしいしなやかな体躯は最初の2、3歩ほどですいすいと加速し、長い足からするりとベースへ滑り込む。

ただ、オープン戦での盗塁失敗は3つで、成功率7割は切り札としてはまだ物足りない。投手から野手へ本格転向してからの経験値が不足していて、なかなか「絶対に大丈夫」と思えるスタートが切れないのだと本人は言う。

打球判断からスタートのタイミングを計り、スライディングまで課題は多く、実戦で数を重ねる中で「これぐらいなら行ける」という基準を模索している段階だ。

それでも「真っすぐ走ることは誰にも負けない自信があります。スピードを生かしていけば、それなりの足の選手になれると思う」と手応えものぞかせる。

昨夏に右打ちから両打ちに変更したのも最大の長所を生かすためで、打撃でも取り組むべきことは多い。

「前に飛ばさないと自分の足が生きないので、左打席は西村監督の勧めもあって春季キャンプにノーステップにしました。それまでは確率が低かったですけど、ブレない部分が多い。右とは別のことを意識して打つようにしています」

走塁も打撃も発展途上だが、シーズン開幕後も託されるのは、試合の行方を左右しかねない場面だ。

「代打・佐野」のコールに、敵味方だけでなく観客までもが「走る」と確信。球場全体が息を飲み、視線を一身に集めながら、颯爽と次塁を陥れて周囲をしびれさせる。

“足のスペシャリスト”が突破口を開くシーンが定着すれば、拾える試合も増えていくに違いない。

「大事な場面の代走で行くことになると思います。そこでミスはしたらいけないですけど、慎重になりながらも勇気を持って」仕掛けていく。

代替画像

藤原 彬

アルバイト時代を含めて10年余り野球専門誌の制作に携わり、2016年にFAとなったさすらいのスポーツウォッチャー。「二兎を追う」を信条に、編集、執筆、写真、発信、校閲をこなす5ツール・プレーヤーを目指して勉強中。食にうるさい関西人だが、行く先々で「あんまり面白くないね」と言われる。同い年のレブロン・ジェームズは誇り。

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