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WBCに出場する選手の大半は屈強なメジャーリーガーなのに、新潟の高野連が導入しようとした球数制限よりも少ない。すべては投手の怪我防止のためだ。
リーグ戦とトーナメント戦の違いを無視して書けば、アメリカの高校野球にも球数制限は導入されている(州によって多少の違いがある)。
たとえばシカゴ郊外では105球の投球制限があり、15歳から18歳のピッチャーの投球数が76球を超えると、4日間は登板できないルールがある。75球以下でも次の登板までに中3日、60球以下なら中2日、45球以下なら中1日と、肩肘を中心とした体のリカバリー時間が与えられている。
そう、球数制限と連投制限のルールは、アメリカではワンセットになっているのだ。
今年、野球殿堂入りを果たしたマイク・ムシーナ投手(通算270勝。元ヤンキースほか)はユース世代の球数制限のアンバサダー(大使)をしており、こんなことを言っている。
「球数を多く投げることで怪我する可能性が大きくなるのは、誰が考えたって分かること。でも、それよりも大事なのは、投げた後のリカバリーだ。僕は現役時代から肩肘のケアは入念にやってきたし、そんな僕がメジャーで18年も投げ続けることができて、39歳で34回も先発して20勝を挙げ、200回以上も投げられたのは偶然じゃない」
たとえばWBCでは、1試合で50球以上投げたピッチャーは4日間、登板できないし、30球以上投げたピッチャーも次回登板までに中1日置かなければならないという連投制限ルールがある。
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