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年明け早々約2週間、今年も大島洋平と共に大阪で自主トレを行った。その自主トレの日々を高橋周平はこう振り返った。
「大袈裟に言うつもりはないですが、はっきり言って厳しいです。一切の妥協がない。徹底的に追い込みます。朝10時から夕方5時まで。終わったらクタクタです」。
「練習後は皆で食事をしますが、別に決めたわけでもないのに皆、お酒を控え、9時にはベッドに入りますよ。そうしないと次の日のトレーニングができない」。
大島との自主トレを選ぶ理由を高橋はこう説明する。「プロに入って、ここまで色々言われてきましたが、僕自身色々な技術を身に着けようと思っても、これまでそれを吸収する身体がなかったと思うんです」。
「そこに気づくのに時間がかかってしまった。これまでは技術練習ばかりしても、それを発揮する土台がなかった。大島さんとの自主トレはその土台を作る為ですね」。
「はっきり言って、プロに入ってくるメンバーはある程度の技術は持っている。その技術だけをプロ入り後、飛躍的に伸ばすって難しいと思うんです。身体も同時にプロにしないと。身体と技術。この2つは比例すると思います」。
高橋周平は打撃について深く語ることはない。去年、初の規定打席に到達したシーズン、打撃の向上があったと思い、質問を向けると意外な回答が返ってきた。
「キャリアハイの数字を残せた最大の要因は嫁だと思います。客観的に見ても尊敬しますね」と話した。
4月後半、高橋周平は脇腹を痛めていた。試合前の守備練習、まともなスローイングができない。「投げるどころか、走るだけで激痛でした」と振り返る。
身体に振動を与えるだけで激痛が襲った。当然、周りは異変にすぐに気づいた。コーチからの報告を受け、森監督は高橋に告げた。「どうする?やれるのか?」。
後に分かった事だが、高橋周平の肋骨にはひびが入っていた。高橋は「やれますって言いました。2軍に落ちるわけにはいかなかった。ごまかしながらでもやろうって思いました」と話す。
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