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野球 コラム 2018年12月26日

MLB 2018年のさようなら - 引退選手編 -

MLB nation by 豊浦 彰太郎
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デビッド・ライト (メッツ)

9月29日のマーリンズ戦で、メジャーでは珍しい引退試合を行った。脊柱管狭窄症に苦しめられていたため、スタメン戦出場は一昨年5月以来だったが、大観衆に見守られ2打席をこなして姿を消した。

彼は、その実力とリーダーシップ、さらには屈託のないキャラでチームの精神的支柱だったが、近年は故障に悩まされ2016年5月以降は引退試合の前日まで公式戦出場がなかった。35歳という若さでの事実上の引退は無念という他ない。

「事実上の」という表現を用いたのは、本人も球団も「引退」とは明言していないからだ。それは、保険適用のためだ。ライトには2012年に締結した8年総額1億3800万ドルの契約が、あと2年2700万ドル分残っている。もしここで「引退」を正式に表明すると、それは放棄することになる。しかし、来季以降は「本来現役続行の意思はあるが、単に体調が許さないだけ」ならそれを享受する権利がある。そして球団は保険金を受け取ることになる。

感動的なだけでなく、メジャーの冷徹なビジネスの側面も垣間見せた「事実上の引退」だった。

代替画像

豊浦 彰太郎

1963年福岡県生まれ。会社員兼MLBライター。物心ついたときからの野球ファンで、初めて生で観戦したのは小学校1年生の時。巨人対西鉄のオープン戦で憧れの王貞治さんのホームランを観てゲーム終了後にサインを貰うという幸運を手にし、生涯の野球への愛を摺りこまれた。1971年のオリオールズ来日以来のメジャーリーグファンでもあり、2003年から6年間は、スカパー!MLBライブでコメンテーターも務めた。MLB専門誌の「SLUGGER」に寄稿中。有料メルマガ『Smoke’m Inside(内角球でケムに巻いてやれ!)』も配信中。Facebook:[email protected]

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