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◆勢いとブルペンだけじゃない。確かな自信と底力のブルワーズ
だが、対するブルワーズの自信もゆらぎない。チームは実に、レギュラーシーズンの9月22日以来、ポストシーズンに突入してから、ここまで11連勝中(!)。地区シリーズでは、強力ロッキーズ打線を、全3戦で打率.146、ホームラン0本、わずか2失点に封じ込めた。
その結果、ここまででポストシーズンのチーム防御率は両リーグ合わせてもトップの0.64(ドジャースは2.06)。自慢のブルペン陣も、鉄壁のリリーフでたすきをつないでいる。
攻撃陣もバットがよく振れていて、チーム打率もリーグトップの.272(ドジャースは.210)。そうした好循環がめぐり、先発陣も好投し始めている。
当初から、先発投手にエース格がいないと不安視されていたブルワーズ。地区シリーズの初戦には、先発経験がほとんどない中継ぎルーキーのブランドン・ウッドラフを開幕スターターに任命して話題を呼んだ。
それからは自慢のブルペンをフル稼働させつつ、早めの継投策で勝利をもぎとった。次も、クレイグ・カウンセル監督の投手起用に注目したい。
カウンセル監督は、リーグ優勝決定シリーズでも、「リリーバーは状況に応じて引っ張る(回またぎをさせる)」としている。
ちなみに、対するドジャースのロバーツ監督は、先発が試合をつくることを前提に考えてか、「対戦相手との相性を考慮して、細かな継投を考えている」と明かしている(MLB公式サイト)。
150キロを(ゆうに)超える剛速球や独特の変化球を操るピッチャーが揃う両チームの決戦。メジャーならでは、両監督ならではの投手リレーは、大きなみどころになりそうだ。
松山 ようこ
フリーランス翻訳者・ライター。スポーツやエンターテイメント関連コンテンツの字幕翻訳をはじめ、Webコンテンツ、関連ニュース、企業資料などの翻訳や制作を請け負う。J SPORTSでは、主にMLBや侍ジャパンのほか、2015シーズンより楽天イーグルスを取材し、コラムやインタビュー記事を担当。野球の他にも、幅広くスポーツ選手はじめ著名人を取材。Twitter @yokobooboo
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