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野球 コラム 2018年10月5日

大舞台に強い田中、宿敵との対決に挑む。ア・リーグ ディビジョンシリーズのみどころ

MLBコラム by 松山 ようこ
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◆アメリカンリーグ ディビジョンシリーズ第1戦
10月5日(金)深夜2:55 アストロズ vs. インディアンス J SPORTS 4
10月6日(土)午前8:20 レッドソックス vs. ヤンキース J SPORTS 2

明日はア・リーグのディビジョンシリーズが開幕。注目の2カードは、田中将大の所属するヤンキースvs.宿敵レッドソックス、そして、昨季覇者のアストロズvs.3季連続中地区王者インディアンスだ。先に3勝した方が、リーグチャンピオンシップへと進出する。

ヤンキースで、ますますの存在感を発揮する田中。今季も12勝をあげたが、これで2014年にメジャーデビューして以来、5年連続の12勝以上という快挙を達成した。

メジャーで、しかもヤンキースで、デビューから5年連続の12勝以上である。これは日本人では初めてで、さらには、メジャーでも1950年以降、田中を含めて5人しか達成していない快挙という。

大舞台に強い田中は、メジャーでもプレーオフの安定感が光る。これで2015年、17年に続いて、3度目のプレーオフ出場となるが、ポストシーズン通算成績は、4度先発して、勝敗こそ2勝2敗だが、防御率1.44(!)。これはヤンキースでも、4度以上先発をした投手のなかで歴代2位に輝く記録だ。

メディアの目が良くも悪くも最も光るニューヨークでは、年俸の高い選手ほど手厳しく批判される。だが、田中もこれだけ実績と記録を積み重ねてきた。後は、プレーオフでチームを勝利に導く大活躍をみせるだけ。

プレーオフに際してすでに、「勝たなければ意味がない」と決意を語っているだけに、その意気込みは言うまでもない。

メジャーでは、シーズンを通して重ねた実績とプレーオフでチーム勝利に導いた者こそ、正真正銘の大スターとして認められる。その大きな機会が、今年も田中に巡ってきたのだ。しっかりと勇姿を目撃したい。

◆14年ぶりにプレーオフ対決。劇的ドラマは再び生まれるか

実は、ヤンキースとレッドソックスがポストシーズンで激突するのは、14年ぶり。最後に対決した2004年のプレーオフでは、数々の伝説が生まれている。この年、両チームは4戦先勝のリーグ優勝決定シリーズで対決。

ヤンキースが3連勝し、ワールドシリーズ進出まであと1勝と王手をかけるも、崖っぷちから、レッドソックスが怒涛の4連勝をあげて大逆転勝利。そのまま、ワールドシリーズでもカージナルスに4連勝と、勢いは止まらないままにワールドチャンピオンに輝いている。

衝撃のエピソードもある。「血染めのソックス」だ。同シリーズでは、同年に21勝で最多勝を記録したカート・シリングが、右足首の腱を負傷しながら熱投。白い靴下が血に染まりながらも、気迫のピッチングでチームをシリーズ勝利に導いたのだ。

また、2003年のプレーオフでは、ヤンキースのアーロン・ブーン現監督が選手時代で、今も語り継がれる劇的サヨナラホームランを記録したことで知られる。同じく、レッドソックスとのリーグ優勝決定シリーズでのこと。

この時も最終第7戦にもつれ込むと、延長11回に伏兵的存在のブーンが、難攻不落ナックルボーラーのティム・ウェイクフィールドから豪快な一発をレフトスタンドに放ち、勝利をもぎとっている。

ちなみに、私はその試合をニューヨークのスポーツバーで観戦したが、街の熱狂ぶりはその前年のサッカー日韓ワールドカップでの東京都内をはるかに凌いでいたと記憶している。

試合後、ニューヨークの街にはヤンキース勝利を祝う人で溢れ、道路には車の窓から身体を乗り出して「レッツゴー、ヤンキース!」をチャントする人が呼応し、奇声が響いていたことを鮮明に覚えている。

ヤンキースとレッドソックスの宿敵対決は、いわゆる超がつく人気コンテンツ。アメリカの大勢のファンが熱狂する14年ぶりの対決は、再びとんでもないドラマが生まれるかもしれない。

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