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「第18回全国中学生都道府県対抗野球大会in伊豆」が、9月22日に開幕し、静岡県内の8球場で試合が行われている。
この大会をシンプルに説明すると「有望な中学生が参加する全国大会」だ。過去には丸佳浩(勝浦市立勝浦中/広島)や、武田翔太(宮崎K-CLUB/ソフトバンク)、山康晃(西日暮里グライティーズ/横浜DeNA)などのスター選手がこの大会に参加している。
今秋のプロ野球ドラフト会議で指名が予想される甲斐野央(東洋大)、松本航(日本体育大)もMAJOR HYOGOのチームメイトで、2011年の全国優勝メンバーだ。また、今大会でも中学生で150kmを記録した、高知中学の森木大智など注目選手が数多くいる
中学生年代の野球は「硬式」「軟式」に二分されるが、学校の部活で採用されるのは軟式球で、軟式球を使ってプレーするクラブチームもある。レベルの比較は別にして、選手の総数は軟式の方が多い。
ただし、高校生年代で盛んに行われ、甲子園大会にも採用されているのは硬式球。高校野球へ進んだ直後に、レベルだけでなく硬式球への適応に苦しむ、滑りやすく重いボールを急に使うことで負傷するという球児が少なからずいたと聞く。
それを考慮されて考案されたのが、2000年に開発された「Kボール(KWBボール)」だ。軟式球と硬式球の特徴を併せ持ったボールを使い、高校に向かうステップとして工夫されていた。
2018年から軟式野球の公式球としてM号ボールが採用され、従来よりも重く硬く、反発力の高いものに変わった。
感覚として硬式球、KWBボールに近づいたため、今大会からはこの大会でも「M号ボール」が使用されることになった。大会の主催者である日本KWB野球連盟も、今年から「一般財団法人日本中学生野球連盟」に名称を変更している。
とはいえ、大会の成り立ちとして「選手を育てる」「次のステップにつなげる」という発想は当然ながら強い。夏の大会で中学の部活を引退した選手が、この大会に向けた選抜チームに呼ばれ、一回り大きく成長したというような例もよく聞く。
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