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先日の全国高等学校野球選手権を制した大阪桐蔭からは5選手が選ばれている。藤原恭大(外野手/大阪桐蔭)と小園海斗(内野手/報徳学園)は、昨年にカナダで開催された世界大会でもプレーしている逸材だ。
2人は高校、ポジションともに違うが、中学時代は枚方ボーイズに所属していた。この2人や根尾昂(大阪桐蔭)のようなスケールが大きい万能選手が揃っていることは、このチームの魅力と言っていい。
今回の甲子園大会に出場していない選手からはただ1人、右サイドハンドの本格派である市川悠太(明徳義塾)が入った。2年生から選ばれた選手も1人だけで、最速150キロの速球を持つ右腕・奥川恭伸(星稜)が選ばれている。
そして、目玉はやはり金足農業の右腕・吉田輝星。最速150キロの伸びがある速球は見事で、「速球で空振りを奪う」投球は爽快だ。
一方で「空振りを狙わない速球」を使うメリハリや、カーブを織り交ぜた緩急など、「試合を作れる上手さ、賢さ」も高校生離れしている。投球数制限、甲子園の疲労を考えると彼だけに頼ることは無理だが、「ここ」という場面になれば彼の出番だろう。
外野手、内野手の選出が少ないようにも思えるが、投球制限を考えても投手は多めのエントリーがやはり必要だ。
また、高校生年代はプロと違って「二刀流」が多く、登録が投手でも吉田は外野手、野尻幸輝(木更津総合)は内野手での起用も可能だ。逆に内野手として登録されている根尾がマウンドに立つこともあるだろう。
「U18年代のアジア王者」という結果も大切だが、この大会が才能あふれる高校球児たちにとって今後の野球人生の糧となる経験を得る、いいステップとなることを願いたい。
【大会日程】
◆グループA
・9月3日(月)18:00 日本 vs. 香港 J SPORTS 4
・9月4日(火)18:00 スリランカ vs. 日本 J SPORTS 2
・9月5日(水)18:00 日本 vs. 韓国 J SPORTS 2
◆スーパーラウンド
・9月7日(金)8日(土)
◆決勝・3位決定戦
・9月9日(日)
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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