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野球 コラム 2018年8月19日

「マネーボール続編」が創造するペナントレース台風の目

Do ya love Baseball? by ナガオ勝司
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ビーンGMが重視した「打率(AVG)より出塁率と長打率(OBP+SLG=OPS)」などといった野球の見方は瞬く間に広まり、今ではBABIP(Batting Average on Balls in Play)、ISO(Isolated Power)、LIPS(Late-inning Pressure Situation)、RC(Runs Created)、WPA(Win Probability Added)、WAR(Wins Above Replacement)といった新しい指標さえ一般的になりつつある。

ビーンGMの登場以降、レッドソックスのセオ・エプスタインGM(当時。現カブス編成本部長)を筆頭にセイバーメトリクスを導入する球団が増え、今ではどんな球団もセイバーメトリクス≒「数字を分析する」部門を球団内に設けている。それで独自性を失ったアスレチックスが低迷するかと言えばそうではなく、2006年にア・リーグ優勝決定シリーズに進出したり、2012年からは2年連続ア・リーグ西地区優勝を含む3年連続ポストシーズン進出を果たしたりと、何年か毎にア・リーグの「台風の目」になっている。

アスレチックスは代々、とても頭脳的にチームを構築してきた球団だ。相変わらずビーン元GMの影響力は大きいようだが、古くはハーバード大出身のポール・ディポデスタ(元ドジャースGM。現NFLクリーブランド・ブラウンズ筆頭戦略オフィサー)、マサチューセッツ工科大学出身のファーハン・ザイディ(現ドジャースGM)、そして現アスレチックスGMでハーバード大出身のデイビッド・フォースといった東部の名門大学の明晰な頭脳を、ビーンは自身の右腕として雇い入れている。

今季のアスレチックス大健闘もきっと、ビーン編成本部長の下で長年働いてきたフォーストGMが、過去数年の低迷期に構築してきたお陰だ。

ア・リーグ6位のチーム防御率3.80、同6位のチーム571得点、同5位の162本塁打などを見ても分かるようにバランスの取れたチームである。

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