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3戦目には、昇格したばかりのアレハンドロ・メヒア選手が、8回表の代打で低い弾道の弾丸ライナーを真っ赤なレフトスタンドに届ける今季第1号2ランホームラン。
翌日のベイスターズ初戦には、僚友バティスタ選手とスタメン起用され、2回表にレフトスタンド上段へ、2試合連続となる先制の第2号ソロホームラン。メヒア選手が結果を残したことで、打撃陣の層がさらに分厚くなりました。
この試合では、3点ビハインドのカープが9回表にメヒア選手のタイムリーヒットと、會澤捕手の2点タイムリー2ベースヒットで同点に追いつき延長戦に突入。
11回裏、6番手の一岡投手がヒットと四球で2死1・2塁のピンチを招くと、ベンチに残していた野手が伊藤捕手だけだったラミレス監督は、嶺井捕手の代打になんと前日の巨人戦で先発していたウィーランド投手を送る奇策に打って出ました。
ウィーランド投手は、昨季カープ戦で大瀬良投手と岡田投手から3本塁打。今季はドラゴンズ戦で1本塁打を打っているとはいえ、この奇策には驚きました。
かつてのブラウン監督の5人シフトを思い起こす外国人監督ならではの奇策といえますが、これでベイスターズファンの歓声は一気にヒートアップし、相手に心理的なプレッシャーを与えていました。
マウンドの一岡投手にも動揺の表情が見られ、打者ウィーランドに思うようにインサイドを突けないままフルカウントから四球を許して2死満塁。
続く、倉本選手に初球高くなったフォークをライトに打たれてしまい痛恨のサヨナラタイムリーヒット。6-7で初戦を落とし、後味の悪い連敗になってしまいました。
しかし、2戦目は大瀬良大地投手が1失点の力投でハーラートップの12勝目を挙げて勝利。緒方監督もこれで300勝となり、嫌なムードをすぐに払拭しています。
大瀬良投手が失点した1点は、2回裏に宮崎選手に打たれた本塁打のみ。ストレートの制球に苦しんだものの、8回1失点。配球を工夫してベイスターズ打線を散発5安打にしてかわしました。
8回を投げ切り、前日の延長戦などで連投続きだった中継ぎ陣を休ませた力投は、まさにエースの姿でした。
この試合で緒方監督は、スワローズ戦3戦目からノーヒットだった菊池選手を初めて8番に下げ、2番に安部選手を入れる策に打って出ました。
菊池選手を楽に打たせるためだったそうですが、奮起した菊池選手は2安打マルチ1打点。さらには、翌日の3戦目では2番に復帰して第11号ソロホームランとタイムリーヒットを含む、5打数4安打2打点の大爆発で完全復調。
衝撃の「8番菊池」の効果は大きく、菊池選手が調子を取り戻したばかりでなく、打線も機能してチームは連敗ストップから連勝してこのカードも勝ち越し。そして、日本一目指すポストシーズンで「8番菊池」という打順のバリエーションも増やしたのです。
関東でカープのマジック点灯はありませんでしたが、前回ナゴヤドームでのドラゴンズ3連戦ではジョンソン投手、九里投手共に1失点と好投して勝ち越ししているだけに、期待が高まります。
激カメ!大亀友毅
関東に住む、生まれた時からのカープファンで、自称カープトグラファー。自身が運営する「激カメ!大亀の関東レポート」では、関東のカープファン、関東でのカープ選手や、カープイベントなどを、激カメ大亀が写すファン、選手の表情を重視した写真満載のレポートを掲載。テーマは、カープ浪漫!ファン目線でのコラムをお届けします!「激カメ!大亀の関東レポート」
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