【都市対抗】決勝は近畿勢対決、防御率0点台の三菱重工神戸・高砂か、粘りの大阪ガスか

◆大阪ガス（大阪市）の勝ち上がり
・１回戦　（7/17） 8-2　信越硬式野球クラブ（長野市）
・２回戦　（7/19） 5-4　新日鐵住金かずさマジック（君津市）
・準々決勝（7/21） 5-4　NTT東日本（東京都）
・準決勝　（7/23） 3-2　JR東日本（東京都）

大阪ガスは4試合すべてを3投手以上の継投で乗り切り、また2回戦以降はすべて1点差という接戦を制した。

1回戦、準々決勝の先発が温水賀一。2回戦、準決勝の先発は阪本大樹だった。また、左腕・高橋拓巳、右腕・猿渡眞之がロングリリーフで好投を見せている。

温水は九州産業大学から入社して2年目の右腕。179センチ・75キロの体格と140キロ台中盤の速球を持ち、社会人で「実戦力」「安定感」も身につけた。

今大会は3試合、13イニングを投げ切り、合計4失点と安定した内容を見せている。ここまでの内容を見ても、決勝戦では間違いなく出番があるだろう。

打線は何と言っても5番・センターの近本光司が好調。1回戦から4試合連続でマルチヒットを記録しており、17打数10安打4打点（1本塁打）と手を付けられない好成績だ。大阪ガスの優勝ならば彼が有力な橋戸賞候補だろう。

近本は入社2年目で、170センチ・70キロの左投左打。塁に出れば4盗塁と足もあり、送球も優れている。社会人ではクリーンアップを打っているが、プロのスカウトの目には「魅力的な1番打者」として映っているのではないだろうか。

2番・ショートの小深田大翔も16打数5安打4打点と好調。168センチ・67キロの小兵だが、入社1年目で来期以降も楽しみな才能だ。

また、「日本生命からの補強選手の活躍」は、大阪ガスも三菱重工神戸・高砂と同様。好リリーフの高橋、4試合連続で先発マスクをかぶる古川昌平は守備で貢献している。上西主起は4試合とも「6番ライト」で先発し、4試合で3打点。

23日の首都圏は40度を超す猛暑に見舞われたが、東京ドームは空調完備で、酷暑の屋外からドームに入るとその快適さに驚く。東京の駆け付けるのが難しい野球ファンはJ SPORTSで、足を運べる方はぜひ涼しいドーム球場で、この決勝戦を見届けて頂きたい。

都市対抗野球大会の決勝戦、大阪ガス（大阪市）vs. 三菱重工神戸・高砂（神戸市・高砂市）の試合は、7月24日（火）午後5:54から、J SPORTS 3で生中継、J SPORTSオンデマンドでLIVE配信される。