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野球 コラム 2018年7月23日

えっ、そうなん? という記録=「1試合5長打」と「野手3人の投手起用」

Do ya love Baseball? by ナガオ勝司
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そのハップ。メディアに囲まれて嬉々とした表情になりながらも、笑いを堪えつつ「4シームがイマイチだったんで、2シームを投げたら効果的だった」と言う。マドン監督によると、野手のリーダー格であるリゾが「投げさせてくれ」と志願したらしいが、前述の通り、同監督はラステラ、カラティニ、ハップという登板した野手3人加え、内野を二か所、外野を一か所守ったブライアントの柔軟性に頼った。もちろん、そんな理由はリゾには通用しない。七回にベンチに引っ込んだリゾは「なんで俺じゃないの?」とこぼしたそうで、試合後もメディアに「志願したの?」と訊かれると、「当たり前じゃないか!」と悔しそうだった。

さて、カージナルスのカーペンターの「5長打」と、カブスの「野手3人の投手起用」だが、ちょっと尾ひれがつく。

試合直後に広報から配布される「Game Note」にはボックススコア=成績表のほか、試合中に広報がアナウンスした「カブスが同じ試合で一人の選手に5本の長打を打たれたのは、1908年以来の記録」なども記されていた。ところがカーペンターの「5長打」がメジャー・タイ記録だったというのは記されておらず、スポーツ専門局ESPN(電子版)の報道によって、それが判明した。

おまけに「カブスが複数の野手を投手として起用するのは、1884年以来」という記録も、その後の各メディアの調べにより「1試合に3人の野手を投手起用したのは、1913年のワシントン・セネターズ、1979年のブルワーズと並ぶメジャー・タイ記録」だったと「より分かりやすく」判明した(試合中に広報から速報される記録より、やはりじっくり調べた方が面白いということだ)。

ちなみにカブスの公式サイトによると、エンゼルスの「指名打者」大谷翔平を除いて、今季のメジャーリーグで野手がマウンドに上がったのはカブスの3人を含めて31人だという。史上最多が何人なのか調べる気にもならないが、今季中にどこかの広報が試合中に速報することになるかも知れない。

ナガオ勝司

ナガオ勝司

1965年京都生まれ。東京、長野、アメリカ合衆国アイオワ州、ロードアイランド州を経て、2005年よりイリノイ州に在住。訳書に米球界ステロイド暴露本「禁断の肉体改造」(ホゼ・カンセコ著 ベースボールマガジン社刊)がある。「BBWAA(全米野球記者協会)」会員

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